内容説明
冷戦下、東南アジアおよび南米諸国で続発した共産主義者大虐殺。その背後にはCIAの作戦があった──。最新資料と12か国での証言収集によって歴史の闇に迫る、衝撃のドキュメント。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
星落秋風五丈原
19
第二次大戦を境に新しい国家が生まれるはずだったのにそうならなかったのはやはり大国の意向が働いていたから。今はまだはっきり大国の意向が見えている形なのか。2022/10/09
はまななゆみ
6
当時の冷戦の構図の認識が根底から覆されました。現在の様々な問題にも結びついているかもしれません。2022/09/19
大塚みなみ
5
「世界をつくりかえた虐殺作戦」という副題が示す通り、いままで無自覚だった自らの世界観が揺さぶられる作品。反共産主義の題目のもと、インドネシアやブラジルなど「第三世界」諸国で実行された虐殺と失踪作戦の実態が網羅的に記述されている。歴史書として鳥瞰的な展望も得られるが、著者の粘り強い聞き取りによって、当事者たちの姿が立体的に描き出されているのが秀逸な点だ。そのおかげで、知らない土地で過去に起こった出来事として他人事的な認識にとどまらず、ごく普通の人たちの上に降り掛かった事件として共感せざるを得なくなるのだ。2022/07/19
takao
3
・インドネシア大虐殺の裏にCIAの共産主義者是絶滅プログラムが2022/12/24
koba23
1
この本を読むとアメリカが世界から嫌われているというのも良くわかる。日本も第二次大戦後はアメリカの箱庭の中で生活しているので、どうしてもアメリカ寄りになりがちだが、箱庭の外から見るとウクライナ戦争や中国との関係なども違う見え方がするに違いない、と思わせた本でした。2023/03/03
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