内容説明
目覚めた怪異が襲い掛かる!
発表できなかったワケあり、曰くつき怪談一挙掲載!
加持祈祷、悪霊祓いなどを請け負う「拝み屋」郷内心瞳の元には様々な怪異が集まる。
・帰宅した妹が見たのは居間でテレビを見ている姉。しばらくすると電話がかかってきて…「死人帰り」
・大男が素手で犠牲者の首をへし折る――友達が話していた空想の話だったのだが…「首折り男」
・新たに入ってきたアルバイトの男。歓迎会で彼が語りだした奇妙な話「海辺のホテルと緑の目」
――など、自身の体験も含めいわくつきで蔵入りにしていた怪談の数々を、眠りの淵から呼び起こして収録。
怪異溢れる大人気シリーズ第7弾!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
HANA
68
実話怪談集。今回はある程度の話をテーマ事にまとめるという形式をとっている。この形式だと極めて読みやすい。内容は霊云々の話は少なく、日常に現れた不思議な出来事を語るという物が中心なんだけど、今回特に出来がいいなあ。特に表題作、読み進めてから別の話を読んで再び読み返したんだが、両者を読んだ上で奇妙なもやもや感が残るという意欲作でこれだけで満足。他にも大男が素手で首をへし折るという実話怪談には珍しい力業を下敷きにした「首折り男」や人形に関する一連の怪談も実にいい味を出しているし。著者の愚痴はちょっと笑ったけど。2022/08/09
眠る山猫屋
56
実話寄りの一冊。思えば人気作家さんになっているなぁ。毎回読み方のスタンスに迷う、なかなか割り切れない。実話ならではの“オチ”がない展開、あるいは起承転結がある物語、両方取りはちょっとズルイ。備忘録じゃない方は大きなウネリが来ているので、そちらの補填的な読み方をすべきか?表題作はなかなか衝撃的で、更にリフレインするという展開に、郷内作品として久々に痺れた。日常的に訪れる実話系の怪異は、やっぱりインパクトは薄いので。仕方ないけれど(強烈過ぎたら郷内さんがタイヘン)。2022/08/13
あたびー
44
表題の話を簡単に。別々の人物から別々に聞いた話。帰宅すると同居の相手がテレビを見ている。そこへその当人から電話。家にいるのは自分ではないからすぐ逃げろと言う。逃げようとするとやはりテレビを見ている人物は様子がおかしい。そのおかしい人物に捕まってしまう。そこへ電話をしてきた同居人が現れるが…という話。調べてみたら同じ家屋で起こった話だという。まだ貸家として存在するらしいので、宮城県にお住まいの方はお気をつけになって。2022/08/06
軍縮地球市民shinshin
22
竹書房怪談文庫の方は実話怪談っぽい。郷内さんの病状にまったく関心がない読者がいて、そのクレームから実話怪談だけを収録したと書いてあった。へぇ、心の狭い読者がいるもんだなぁ。死人帰りがなかなか怖かった。時を隔ててまったく無関係の人物がほぼ同じ体験を同じ家でしているというのは、怖い。2022/08/15
らすかる
21
サクサク読める実話怪談。実話だから怖いよりも不思議な体験が多い。でも当人からしたら不可解だし解せないし理由もわからず怖いよ💦💦繰り返す怪異も、、、2025/05/04
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