内容説明
川上弘美、門井慶喜ら作家たち50人の心に刻まれた「わたしだけのとっておきの一冊」とは?
毎日新聞書評面で好評連載中の「なつかしい一冊」の書籍化第2弾。
編集顧問の池澤夏樹とイラストレーター、寄藤文平のタッグで送るブックガイド。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
KAZOO
100
池澤さんの前に出された「わたしのなつかしい一冊」に続くもので50人の著名人による自分だけの一冊が掲載されています。前回と同様に寄藤さんによる絵が楽しい感じを盛り上げてくれています。それと文字がかなり大きいのが私のような年寄りには助かります。隈研吾さん(ドリトル先生 アフリカ行き)が獣医を目指していたとは知りませんでした。姜尚中さんの「悪の華」、橘玲さんのローレンス・ブロックの「八百万の死にざま」、尾木直樹さんの「人生論ノート」など私もよく読んでいる本が結構ありました。2022/08/31
よこたん
49
“ある本が一人の読者の中で歳月を経て古典になる。他の人の評価などどうでもいい自分だけの一冊。ずっと読み続けることもあるし、何十年もたってから再会して実はこれが 自分にとって大事な養分の源泉だったのだと気づくこともある。” ああ、まさにまさに。『わたしのなつかしい一冊』のブルーブラックに対し、こちらは赤銅色。文字大きめ行間ゆったりで目に優しい。50人のうち初めましてが21人、50冊のうち既読はわずか8冊のみだった。尾木直樹さんの、平穏無事ではなかったという高校時代に驚いた。次巻は何色のインクで綴られるかな。2022/10/11
ムーミン2号
16
『わたしのなつかしい一冊』に続いて刊行された本。読んだことのある本も、他の人の読みを見ると、そういう読み方、あるいは考え方もあるんだなぁ、と改めてその本のことに思いを馳せることができるのが嬉しい。また、自分の知らなかった本の魅力を伝えてもらえると、読んでみたい! が募ってくるのはいつものことだ。いろいろと発見もあれば楽しみも満載。まだ毎日新聞で「なつかしい一冊」が連載されているらしいから、次は何の「なつかしい一冊」になるのかな? とちょっと楽しみ。2022/09/03
MINA
14
様々な職業の方々50人が思い出深い‘自分だけの一冊’を語ってゆく贅沢なブックガイド。 勿論幅広い年代層の面々が語る物語もとても興味深かったのだけど、何より表紙のカバー下や50冊分の挿絵がとにかくかわいい!!!2023/01/27
takakomama
13
「わたしのなつかしい一冊」の続編。50人の執筆者が「なつかしい一冊」を紹介しています。執筆者の思い出のエピソードも味わい深いです。あの時、あの状況で読んだからこそ、忘れられない、なつかしい一冊になっているのでしょう。その本との出会いのタイミングってあると思います。 2022/09/07