残星を抱く

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残星を抱く

  • 著者名:矢樹純
  • 価格 ¥1,760(本体¥1,600)
  • 祥伝社(2022/07発売)
  • ポイント 16pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784396636302

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内容説明

第73回日本推理作家協会賞短編部門受賞『夫の骨』の著者、受賞後初の長編ミステリー!

罰を受けるべきなのは誰――
次々と身の回りで起こる不穏な出来事に、刑事の妻・柊子は追いつめられていく。
愛する家族を護るため、彼女が取った行動は――!?

「あなたを、殺したいと思って」
母娘二人だけのドライブの帰り道、青沼柊子は峠の展望台で、暴行の現場を目撃する。
暴漢たちは柊子たちを逃がすまいと車の前に立ち塞がるが、構わず柊子がアクセルを踏むと、サイドミラー越しに、男の影が崖下へと転落していくのが見えた。
あの男は死んだのか? 思い悩む柊子だが、県警捜査一課の刑事を務める夫の哲司には、正直に話せない。
すると翌日、マンションのポストに告発文めいた脅迫状が投函されており……。
血の因縁が浮かび上がらせる、二十年越しの真実!

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

いつでも母さん

178
冒頭のカーチェイスから、アクションシーンに「さすがにこれは有り得ないわぁ!」奥さん(柊子)貴女は何者?柊子、最強!に終始してしまった。期待の矢樹純さんだったが、ごめんなさい。今回は私にはちょっと合わなかったかなぁ…次に期待を込めて。2022/08/04

しんたろー

152
デビュー作から追い続けている矢樹さんの長編なので期待が高くなっていたのが災いしたのか、チョッと肩透かしだったのが正直なところ。主人公・柊子が一介の主婦ながら、裏社会の男や監察官(女性とは言え)相手に奮闘するのが、ご都合と捉えるか痛快と捉えるかは読み手次第。それなりに伏線を張ってあって、終盤の謎解きに整合性を持たせてはあるが、犯人が早めに判ってしまうので、ミステリとしてはギリギリ合格点でサスペンスとしてはソコソコ面白い…2時間ドラマを楽しむ感覚ならOK!キレある短編集を連発していたが、長編の難しさを感じた。2022/08/27

ちょろこ

149
薄い一冊。主人公 柊子の身に起きたあまりにも非日常的な出来事のスタートにざわざわが止まらない。その出来事が引き金になったかのように次々と襲い掛かる芋づる式の不安感、家庭の不幸。ざわつきと先を急ぐ気持ちにさせるのはさすがだ。果たして何が、過去の事件がどう関係するのか…正直ミステリとしてのインパクトは弱い。というか、リアル感が薄く、一歩退き、冷めた目で読まざるを得なかった自分がいたかな。やっぱりこの作家さんの描くごく普通の日常を営む人のすぐ隣に身を置く感覚、リアルさのひりひり感を味わう作品と時間の方が好きだ。2022/08/06

スエ

141
冒頭は「あおり運転」児童が描いた、あのポスターを思いだす…。スエも昔はスポーツカーに乗ってて、ちょっとばかしイジっちゃってたもんだから(シャコタン、マフラー他)あおられる事数知れず、人知れず、知らぬが仏。女だから余計にナメられてさ(コノヤロー❢)今あおられたら急ブレーキかけてやる♡ 女は強くなる生き物です。主人公の女性も強い強い!走る、逃げる、追うッ!!最高にカッコ良いんですけど。まさかのワイルド展開に、バイオレンスですね〜。ちょっと後出し多すぎて、ん〜、どうでしょう。いわゆるひとつのメイクドラマでした。2022/11/02

モルク

132
暴行現場を目撃したことで山道を執拗に追われる柊子。カーチェイスの部分でドキドキ。ポストに投函されたメモ、怪しい男…でも刑事である夫には相談せず高校の同級生だった男に頼る。夫の浮気相手だったと思われる女、まだ続いていたのか…そして夫が柊子に隠して追っていたものとは…。何かモヤモヤ、ラストは結局何だったのか、そこまですることなのか。それにしても柊子の身体能力の高いこと❗いくら嘗て陸上部とはいえ、ずっと鍛えてない限り山中での逃避、アクションは現実味に欠けている。。今回はちょっと切れ味が…。次作に期待かな。2022/09/22

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