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内容説明
韓国現代史「最大のタブー」に迫る!
韓国最大の歴史的タブーといわれる問題に迫った衝撃作です。
韓国では今、ベトナム戦争時の韓国軍による「ベトナム人虐殺事件」を解明しようとする動きが出ています。かつて、この事件について報じた韓国メディアは韓国軍の退役軍人らに襲撃されるなど、長くタブーとされてきた問題です。
経済的に強く結びついた韓国・ベトナム両政府は、この問題に蓋をして、真実を闇に葬り去ろうとしてきました。
筆者は、ベトナムにおいてこの事件の被害者や遺族の証言を得たことをきっかけに、ベトナム、韓国への取材を積み重ね、真実に迫ります。
戦争の悲劇、そして、政府や軍に翻弄される無辜の人々の姿。
日本の現代史を考える上でも貴重な作品です。
第28回小学館ノンフィクション大賞最終候補作。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ようはん
20
ベトナム戦争における韓国軍による虐殺を生き残った人々の証言が生々しい。どの証言も防空壕に爆弾を投げ込む、一方的な銃や爆弾による集団処刑等が語られておりその残虐さや平然と殺戮を楽しんでいるように感じる韓国兵の印象に薄寒さを覚える。2023/01/04
ののまる
9
アメリカ軍による民間人大虐殺(ソンミ村事件)は有名だけど、それ以上に民間人を虐殺していた韓国軍。しかもベトナムと韓国政府の関係から、追求ができず、また声をあげたベトナム人被害者を、元韓国軍兵士たちが貶め攻撃する構図。2025/05/01
おっとー
8
あまり知られていないベトナム戦争時の韓国軍の虐殺。韓国軍は南ベトナム側で参戦し、主に中部でベトコンを掃討、それに付随してベトコン側と思われる村を焼き払い、村人を虐殺した。現在ベトナム政府は韓国との関係性を慮って事態の解明に前向きではなく、被害者も筆者の取材には応じるものの、どこか語ることを諦めたり、記憶を封印している人も多い印象を受ける。隠れた被害者を見つけ、記憶するための貴重な取り組み。近代の戦争における各国の加害者性と被害者性の両面が明らかになる中、どのように関係性を築けばよいのだろう。2023/05/21
Daisuke Oyamada
7
あまり認識されていない、 韓国軍のベトナム戦争での虐殺。 ベトコン側と思われる村を焼き払い、村人を虐殺した事実があった。 被害者たちは筆者の取材には応じるが、少し諦めと、封印しなければならない。そんな気持ちを感じる事が出来ることが、逆に虐殺の悲惨さが余計に伝わって来ます。 前に読んだ本を思い出した。 「韓国人に不都合な半島の歴史/拳骨拓史」 十年ほど前、私は外国人留学生数人と歴史問題・・・ https://190dai.com/2023/05/27/韓国軍はベトナムで何をしたか-村山康文/2023/05/24
三田郎
3
小学館新書の安っぽいデザインと相まってネトウヨホイホイ本かと思いきや中身はすげえちゃんとしてる2025/03/28