内容説明
人生の妙味が詰まった傑作エッセイ集が誕生。
大人気番組『プレバト!!』でお馴染みの俳人・夏井いつきさんが綴った、愉快痛快にして心に沁みる傑作エッセイ集が誕生!
≪俳聖バショーさまは、人生を旅になぞらえたが、旅とはさまざまな人と出会い、さまざまな出来事に遭遇することでもある。我が人生において、がっぷり四つで強い影響を与えてくれた人、袖振り合っただけの人から教えられたこと等を書き留めてみるのも、還暦を過ぎ、いよいよ高齢者として歩む人生の道標となるやもしれぬ。そんなこんなの人生の徒然を記してみようと思う。≫ (本書「ケンコーさんと夏井&カンパニー」より)
夏井さんがこれまでの人生で出会った忘れ得ぬ人たちを綴った全45編のエッセイを収録。『プレバト!!』誕生の秘話、師匠となる黒田杏子さんとの出会いや父親の思い出、夢枕獏さんとの意外な交流……どの一編も、俳人ならではの観察眼と夏井さんらしいユーモアが詰まっていて深い余韻を残します。
自作の俳句をはじめ、佳句、笑句も多数紹介。俳句を作るヒントも満載で入門書の役割も果たします。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
しんごろ
157
ブレバトで、添削する夏井いつき先生そのまんまの口調をイメージできて読めるエッセイ集。まるで、夏井先生が、ラジオ番組でしゃべってるかのような文章。夏井先生と俳句。これは運命であり必然。でなければ、ここまで俳句を通して、大きな縁ができることはないと思う。俳句で仕事をできるのは転職であり、好きなことを仕事にできるのは素敵だなと思う。けっこう豪快に酒を飲むみたいだから、俳句の才能なしの俺ではあるが、一緒に一献はしてみたいな。随所に散りばめられる夏井先生の俳句がすごく良かった。2026/06/05
itica
86
「プレバト」の夏井先生しか知らなかったが、あの一刀両断、切れ味鋭い俳句の批評、添削が小気味よく、私の数少ない好きな番組だ。テレビ同様、この本も実にサッパリくっきりした文章だった。夏目先生の俳句に涙する人の描写に思わず貰い泣き。たった17文字なのに何て深いのだろう。「俳句の裾野を広げる」揺らぎのない固い意志でこれまで歩んでこられた夏井先生の思いに触れ、私も始めてみようかと考えたりしている。 2023/01/10
佐々陽太朗(K.Tsubota)
72
夏井氏のまわりの人、とりわけ「いつき組」の組員に対する温かい目差しが随所に感じられる。それが端的に表れたのがマイマイ君とフジミンさんの結婚にまつわるエピソード。夏井氏の最もすばらしいところはユーモアを忘れないところ。そんな夏井氏のまわりに集まる人にも明るく生きる人が多いようだ。夏井氏のまわりはいつも笑顔にあふれているのだろうなと想像するだにこちらまで幸せな気分になる。夏井氏は酒呑みだと知った。読みながら私も酒をやることにした。人にわかるかわからぬか。藪入りの日に本に酔い酒に酔い、親の記憶にホロリと泪。2023/01/17
たま
67
著者出演のTV・ラジオは未視聴だが、ご活躍は知っている。連句の本を読み、俳句の現場を知りたくてこの本へ。俳句と人にかける情熱、みんなが少しでも良い俳句が作れるようにとの数々のアイディアに圧倒される。愛媛県の南端の町で特定郵便局の家に生まれ、薪で五右衛門風呂を焚いていた子どもの頃の思い出が楽しい。こういう環境から向日性のエネルギーが湧き出てくるのだろうと思う。たくさん俳句が載せられていてそれも面白い。電車で子どもの俳句を夢中で読むうち、ひと駅乗り過ごしてしまった。「満月やアリクイの子の仁王立ち 幸の実」2022/11/05
Tanaka9999
48
2022年発行、小学館のソフトカバー本。45編。エッセー本。惹句には「愉快痛快」という言葉があるが、確かに痛快な話も多いが、そうでなく作者の苦しみというか、そういった話もある。愉快痛快な話の間にあるからこそ、沁みてくるような気がする。もちろん「苦労」という一言にはできないような話である。2022/10/11




