平凡社選書<br> 奈良絵本・絵巻 - 中世末から近世前期の文華

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平凡社選書
奈良絵本・絵巻 - 中世末から近世前期の文華

  • 著者名:石川透
  • 価格 ¥3,168(本体¥2,880)
  • 平凡社(2022/07発売)
  • ポイント 28pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784582842371

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内容説明

室町末から近世前期にかけて制作された一品物の手書き絵本「奈良絵本・絵巻」。その重要さ、豊饒さをわかりやすく伝える。図版多数。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

bapaksejahtera

15
奈良絵本は多く江戸初期に制作された手書き絵本で、冊子又は巻物の形態を取る。主に大名家が嫁入道具を目的に注文、京都の工房が制作した。残存資料には断簡も多い。研究史は浅く、広辞苑等でも奈良で制作との誤認があるという。筆者によれば、奈良由来の作品は皆無の由。17世紀末の大名家取潰し等を理由として、海外を含め流出した例が多く、現在尚新たな発見がTV番組等からもある由。著者は浅井了意を始めとする筆耕者の筆跡を基に情報蓄積を進めた。よって素人にもその研究の卓越は理解される。私はネットの豊富な図版を見つつ読み進めた。2023/03/31

やむやむ

2
竹取物語や源氏物語絵巻、など古典のタイトルは知っていても、それらを解説本や漫画以外で見たことはなかったので、興味深く読んだ。鉢かつぎや浦島太郎など時代ごと絵本絵巻ごとによって描かれ方、本文も何通りもあるとのことで詳しく解説されている。なによりカバーや挿入されている絵の美しさ、線の細やかさにうっとりする。と、同時に定規も鉛筆も消しゴムもない1000年近く前によくぞこれだけの絵が描けたものだと畏れに近い感情まで湧いてくる。カラーページが少なく絵巻の多くが白黒掲載なのが残念過ぎた。2025/08/16

きりんだよ

1
奈良で検索してヒットした本を図書館で借りて読んだ。 奈良絵本の存在すら知らなかった! 今まで東博やらなんやらでさーっと通り過ぎていたかもしれない、奈良絵本、絵巻。これは、凝視してみなければ!再度いざ美術館へ~!2024/04/17

モジモジアニキ🏳️‍🌈🏳️‍⚧️🍉

1
奈良時代の絵本のこと?と思ったら「そんな昔の絵本出てきたら大事件です」という記述に行き当たり自分の無知に恥ずかしくなる。室町〜江戸中期の絵本のことらしい。絵本作家達は基本的男性ながら、居初つな、という女性作家もいた事に感動。初めは師匠流の絵を描きながらも自らの画流を確率したとの記述にエンパワメントされました。まだまだ未知の領域が多い研究材料との事で、面白い題材なので再評価が進んで欲しい!2023/10/11

紅林 健志

1
奈良絵本・絵巻の制作現場の実態がわかりやすく説かれている。本当にすごい研究成果。浅井了意研究とも大きくかかわる問題。ただ、もう少し安価にしてくれるとありがたい。図版が多いから仕方ないのか。あと各章の内容と関係する論文も参考文献として示してほしい。2022/08/05

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