内容説明
昭和21年7月。憧れのまっ白な軟式野球ボールを手に入れるため、山形から闇米抱え密かに東京へと向かった国民学校六年生の野球狂の少年たち。その大冒険は、疲弊と混乱の極みに達した東京の街を舞台に、一進一退のシーソーゲームとなって展開していく。眼前に広がる敗戦の実像、しかし人々はなおしたたかに生きている。戦後とはいったい何だったのかを少年たちの視点から繙(ひもと)いた永遠の名作。(解説・井筒和幸)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
優希
46
真夏の大冒険ですね。井上氏の分身とも取れる少年たちが密かに東京へと向かう。戦後という時代を少年の眼差しで描いているのが良いですね。2023/02/14
氷柱
4
1192作目。8月30日から。ほぼ1日で読破。田舎から出発する冒険譚。実在していた組織が登場するのでそれだけで臨場感があるが、その場で繰り広げられる小噺にもどこか人情味がありつつ、実話っぽいようなストーリーが秘められているためハラハラしつつも面白楽しく読み通すことができた。素朴なんだけれどそれが良い。素朴とは言いつつ細かな設定が真実味を帯びている(実在するものが出て来るんだからそれはそうか)ところも当作の魅力のひとつだろう。2025/08/31
chuji
2
久喜市立中央図書館の本。2022年8月新版。1980年岩波書店から単行本として刊行。「井上ひさし」の著作を読んだのは何十年振りだろう?モッキンポット、手鎖、四千万歩等々懐かしいなぁ~ 本著作は初読でした。2022/09/14
20ccmsv6
1
戦後、山形の野球少年達がボールを手に入れるために東京のゴム工場に向かう冒険譚。井上ひさしさんの本を読んだのは初めてだったけれど、面白かった。知らない戦後の描写がたくさん。2024/03/11
なおき
0
戦後の混乱期に野球の軟式ボールを求めて山形の田舎から闇米を担いで出てきた国民学校の六年生の6人組。大人も子供も必死に生きていた時代に騙し騙されなんとかボールを手に入れようとするハラハラドキドキなストーリー。 2025/09/16
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