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内容説明
豊かな未来のためには、なにが大切で、どう生きるべきか? 大人の世界へ踏み出していく少年少女たちへ、第一線で活躍する人生の先輩が贈る書き下ろしシリーズ「15歳の寺子屋」
「さあ、どうぞ。もっとお楽に。お行儀悪くなさってください。どんな質問にも、正直にお答えします」15歳の男女4人を相手に1年にわたって行われた、小さな寺子屋授業。今では「戦後思想界の巨人」と呼ばれる吉本隆明さんも、子どもの頃、人と話すのは苦手でした。でも、届かなかった言葉こそが、自分にいろんなことを教えてくれたといいます。自分や誰かの言葉の根っこに思いをめぐらせることは、人が孤独をしのぐ時の力に、きっとなる。進路、文学、恋愛……、考え抜かれた言葉の数々に、心が鍛えられる授業です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
モリー
47
開口一番、「さあ、どうぞ。もっとお楽に。お行儀悪くなさってください。どうぞ、何でもきいてください。悪いことでも何でも。・・・」吉本隆明先生は、私のイメージとは正反対の気さくな方でした。2019/07/27
あやの
25
仕事関連で。吉本さんはさすが思想家。中学生相手でも深遠で抽象的な内容をバンバン話していく。さっと読んだだけでは「こういうことか」と納得できないこともたくさんあるが、「じっくり考えなさい」と突きつけられたような感じ。大人になること、人生とは。挙げられていた作品もきちんと読もう。宮沢賢治「春と修羅」、太宰治「駆込み訴え」、田山花袋「田舎教師」、芥川龍之介「玄鶴三房」その他もろもろ。2017/11/26
ただいま蔵書整理中の18歳女子大生そっくりおじさん・寺
17
追悼吉本隆明。本の薄さと内容の良さにすぐ読了。晩年の語る人だった吉本さんの良さ。十代の少年少女に熱心に話す老人の口から語られる文学や親鸞、恋愛の話。そして感動した『才能ではなくたくさん手を動かす』『人間はやっぱりみんな平等』という意見。格差、不平等が叫ばれる今だからこそ嬉しい。吉本さんの本気だから嬉しい。参加した少年達は、吉本さんを大人と言うが老人とは言わない。地位や名誉だけの事ではあるまい。2012/11/30
fonfon
13
酷い虐めにあい長い間引きこもっていた女の子が夜間高校に通いはじめ、この本を「読んで!」と息子に薦めてくれた。やさしい語り口だけれども手加減はない。恋愛や文学を語りながら「なぜ生きるか」という問いにご自身の経験を交えつつ方向性を指し示しておられる。人はどうしても避けられない不可避なことをどう受けいれるか、が「生きる」ということではないか。「こうするより他なかった」という消極性だけが唯一自分の人生を決定づけてきたetc.「書き言葉は自分の心に降りてゆくための道具」鶴見俊輔と吉本隆明は実は根っこは同じみたいです2011/04/22
安国寺@灯れ松明の火
9
図書館でふと目に止まりました。15歳の中学生4人が投げかける疑問に吉本隆明さんが丁寧に答えています。自分ならどう答えるだろうかと考えながら読んで、読み終わったあともまだ考えています。「片思いなら漱石にきけ」のくだりが面白くて印象的なのですが、やはりそれだけではなくて、よく考えると深い回答だと思います。人間の思考なんて自分で意識できる部分だけでも結構なカオスなのに、ついストレートでシャープなものと考えがちなんですね。そこは適度に注意しないと、自分も周りも不幸にしてしまう気がしますね。2014/12/12
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