講談社+α文庫<br> 償いは済んでいる―忘れられた戦犯と遺族の歴史

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講談社+α文庫
償いは済んでいる―忘れられた戦犯と遺族の歴史

  • 著者名:上坂冬子【著】
  • 価格 ¥638(本体¥580)
  • 講談社(2022/08発売)
  • ポイント 5pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784062564557

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内容説明

平和の日々の中で消し去られた歴史の真実と悲劇――太平洋戦争は遠い過去の出来事となりつつあり、覚えている人も少なくなった。しかし、現在の「平和」は戦犯として罪を問われた人たちの命と引き換えに得たものだ。日本はかけがえのない人の命をもって、戦後にお詫びや償いを済ませてきた。息子が、夫が、父が、なぜ、どうして、どんな罪をどう問われて、戦犯となり、命を奪われたのか! 無念の思いを胸に抱えて生きてきた、家族の人生を徹底取材。 忘れられた20世紀の歴史の悲劇に迫る渾身の1冊!!

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Willie the Wildcat

27
1068人。戦犯。定義、そして適切な国際法の適用の有無。十把一絡げに語るのはやるせない。(裁判そのものの是非はさて置き)証拠の信憑性や、戦時下の捕虜の食事・施設不備の責任を問う罪状。物資もない日本海岸に聳える捕虜収容所。人道的言動とは何を指すのか・・・?印象深いのが、(戦犯ではない)坂本氏。空からドラム缶・・・。米国は無論、日本も補償せず!日本だよ、日本人でしょ?切なすぎるよ・・・。唯一の救いは、家族の想いを配慮する米兵が少なからずいたこと。特に、裁判休廷時に赤ちゃんを抱かせる粋な計らい!これこそ人道。2013/08/08

めっかち

4
 本書で描かれるのはB級、C級の“戦犯”とその遺族。理不尽極まりないものもあれば、これは致し方ないと思われるものもある。然し、重要なのは、中立国でなく戦勝国により一方的に敗戦国の側のみが裁かれたという事実。「なまじ学歴など身につけて立派な組織に入るより、地を這う虫のように平凡な人生を選ばせろ」として息子達の進学を許さなかった“戦犯”の遺言が胸に刺さる。上坂氏の言う通り、国歌の責任と個人の良心をごちゃまぜにした議論はやはりおかしい。私には「戦争責任」云々言ってる人は偽善者にしか見えないのだよね。2023/08/21

Mayuko Yoshizaki

1
日本のことほんと知らないなあ、痛感。2012/08/17

もっぴー

0
確かに戦犯やその家族が辿った悲惨な運命を無視するべきではないが、やっぱり上坂さんの論理にはおかしい箇所が多々ある。2014/11/30

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