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内容説明
家康は遺訓「人の一生は重荷を負て遠き道を行くが如し」で知られるなど「寡黙な苦労人」と思っている人が多いが、実はこの言葉は後世の創作だった。「関ヶ原合戦で徳川家の覇権が確立」「神君伊賀越え」「真田父子に恐れおののいた」などは、近年の研究によって事実とはいえないことが判明。これらは「松平・徳川中心史観」「アンチ家康」によるもので家康の神格化、または面目潰しのためにつくられていたのだ。本書では家康にまつわる様々な「誤解」を徹底的に検証し真実を解明。従来の家康像を大きく覆し、新たな歴史を紡ぎ出す。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
金吾
25
家康に関する通説・俗説を斬る興味深い内容です。最近の説を積極的に取り入れているので面白いです。ただ渡邊さんの考えは余り根拠を示さないので唐突に出てきた感が否めないです。2025/03/24
みこ
25
誤解だらけというものの、ある程度の歴史ウォッチャーからしたら既刊本で目にしている内容が多く、家康の生涯のおさらいといった内容。改めて家康の生涯が常に目の前に困難や選択が迫られていたことが分かったので、初めは何ソレ?と思った大河のタイトルも結構しっくりくる。松潤だから脱糞はNGなのかといちゃもんを付けようと手ぐすね引いている人はとりあえず読むべし。2022/08/25
bapaksejahtera
13
家康に係る大事件について、通説の是非を検討する読み物。章ごとにトピックが割当てされており、これで以て家康通史を振り返る事はできない。終章を加えて21の事項を眺めると、私は家康に関心はあるものの、それはほぼ前半生中心であって、関ヶ原以降について無知である事に気づいた。その点で無駄な読書ではない。但し先般読んだ築山殿に関する本では、彼女が今川義元の姪である事を強く否定してあったし、家康が今川の人質とする事については、国衆家族の駿河滞在は当時普通の事とされた記述があり、通説を否定する事は容易ではないと思った。2023/11/03
Ezo Takachin
12
私は小学生の頃から家康が好き。戦国武将での人気の信長でも秀吉でもありません。江戸幕府を開いたからですかね?そのため、幕末も佐幕派です。 やはり家康は勤勉で、健康オタクで長寿だったというのにつきます。 実際とは違う「狸親父」という悪いイメージが無くなってほしいものです。 松本潤主演の大河ではどのように描かれるのか今から楽しみです。2022/08/11
かわかみ
9
まじめな本なのだが、それだけに面白く読めるという感じではない。家康の人質時代と独立、信長との同盟関係、秀吉との戦争とその後の臣従、秀吉没後の五大老としての職務遂行、関ヶ原の戦い、大阪の陣など、家康の生涯については小説やドラマなどで常識のように刷り込まれている「通説」があるが、それらを紹介しながら史料批判を踏まえて家康の実像に迫っている。ただし、まじめでかたくて、おもしろみがない文章。根本的に著者の家康への思い入れが感じられないから。学問と読み物としての歴史との違いだろう。それでも有益な書物であった。2022/12/01
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