内容説明
色、ことば、しるし、企み。
人間を翻弄し戦争へと駆り立てる一方で、その悪の道を食い止める正義にもなりうる「デザイン」。
紀元前から近代、第一次世界大戦、ヒトラーをはじめとする独裁者たち、そして、今まさに起こっているプーチンのウクライナ侵攻まで、「戦争のデザイン」に焦点を当てた類のない一冊!
◆ ウクライナ侵攻のシンボル「Z」の意味──ナチスのカギ十字と関連が?
◆ Tシャツ姿のゼレンスキー、スーツ姿のプーチン。リーダーたちのイメージ戦略
◆ 戦争を隠す巧妙ないいかえたち──「玉砕」(全滅)「イラクの自由作戦」(イラク侵攻)、そして「特別軍事作戦」(ウクライナ侵攻)
◆ 幸福のシンボルから死のしるしへ。ヒトラーのカギ十字
◆ 日本を叩きのめす最高のお守り「ラッキーストライク」
◆ 第一次世界大戦、インフルエンザの大流行を経て「清潔」の色になった「白」etc.
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
奏市
12
グラフィック・デザイナーの著者による世界各地の戦争にまつわるデザイン、色、表現などをまとめた書。ロシアのウクライナ侵攻での実例を挙げながらプーチンがいかにナチス・ヒトラーと類似した手法を使っているかを説明し、過去の独裁者達を含め糾弾する内容になっている。印象に残ったのは英、米、露とも共通し、見る者を指差して戦争にまだ従軍しないのかと圧迫・脅迫するポスター。脳に焼きつく感じ。ナチス時代、ユダヤ人の商店にでかでかとダビデの星と「薄汚いユダヤ人」など書いた落書き写真見ると、うわってなり気分悪くなる。/図書館より2022/09/04
Gamemaker_K
7
うーむ…。面白かったといえば面白かったが、デザインのテイストは薄いと感じた。…戦争が始まったら、冷静な判断力なんてなくなるんだろうね。あからさまな煽りにも、拳を突き上げながら突進するな、俺はきっと。2022/10/06
またの名
6
日の丸を標的にして一撃を喰らわす米兵応援の煙草ラッキーストライクや、愛の宗教たる聖書の一節が刻まれた異能バトル用みたいな米軍の銃器など戦争におけるデザインを概観する本。領土を広げるたびユダヤ人が増えて困った間抜け過ぎるナチスはルーン文字を愛用し、士気高揚やデザイン性を重視し将校の格好を目立つのにすると狙われる。殺人をテイクアウト、巻き込まれ死んだ民間人はコラテラル・ダメージと呼び殺戮を相対化する概念デザイン操作のラインナップには、「笑って突っ込む」特攻を讃えて笑いの力を重視した大日本帝国も上位に食い込む。2026/07/31
とろりんとう
6
2022年9月、日経新聞書評本。戦争における色、印、言葉、デザインの歴史を辿る。色の意味と認知、構図を理解。ナチスのシンボルの使い方は考えられている。言葉も特別○○、自由の○○など自らを正当化し、相手国を悪に例えるのはどの国も同じ。ナチスがユダヤ人とスラブ人を戦争に登用せず、虐殺することを優先した結果が敗れた要因の1つ。1人の独裁者か少数の権力者の猜疑心と被害妄想等による戦争への反戦、特にロシアのウクライナ侵攻への批判が強い。とても共感できるが、もっとデザインが客観的にどう影響したのかの解説が欲しかった。2024/02/18
ののまる
6
ほんとに、人間って愚かなことを繰りかえすんだわ…2023/02/20




