内容説明
19世紀後半に登場して以来、探偵の代名詞として常に最高の人気を保ち続けるシャーロック・ホームズ。60を数える作品とホームズというキャラクターについて多角的に紹介。フィクションの世界の人物であるにもかかわらず、実在の人物を超えて世界中の人々を現在も魅了し続ける探偵ホームズとその背後にあるミステリーにせまる。映画やテレビで知った初心者から、ホームズ・マニアまでもっていたい1冊。
目次
1 シャーロック・ホームズ事始め
2 ホームズ愛好家の奇妙な生態
3 シャーロック・ホームズとは何者か?
4 ホームズを描く
5 ホームズの謎にせまる
6 ベイカー街を探せ!
7 ホームズ名所のめぐり方
8 ホームズ像と銘板
9 コレクターという宿命
10 グランド・ゲーム
11 シャーロック・ホームズの愛好団体
12 舞台上のホームズ
13 スクリーン上のホームズ
14 テレビに登場したホームズ
15 音で聴くホームズ
16 ホームズと音楽
17 パスティーシュ、パロディ作品の愉しみ
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
パトラッシュ
120
シャーロック・ホームズは世界で愛されているが、世界のファンクラブの実態や関連グッズ情報、イラストから映像、ラジオに漫画まで数多い派生作品などについては断片的に知るだけだった。そんなトリビアを可能な限り調べ上げた、愛読者にはたまらない1冊。4年前ロンドンでホームズ博物館と近くのホームズ像を見たが、当時この本があれば他にも行けたのに残念だ。あと各国のホームズ像についてまとめた第8章で、絶対にコレクション不可能な江戸川乱歩賞の正賞ホームズ像(第48回まで)と鮎川哲也賞の正賞ドイル像についても言及してほしかった。2022/11/13
榊原 香織
84
面白かった。 アメリカではシャーロッキアン、イギリスではホーメジアン。 ホームズの誕生日は1月6日。 実はホームズやワトソンは実在の人物である、というのがグランドゲーム。 大人の遊びですね。 他にも、シャーロック・ホームズ協会とP.G.ウッドハウス協会とのビクトリア朝風クリケット試合など、ホームズファンは遊び心いっぱい フランク・ランジェラが舞台でホームズ役やったことあるんですねえ感無量2022/10/06
momo
37
「彼の存在は、先入観を持った心には冷静で論理的な判断を与えてくれる。私達が犯すあらゆる失敗に対する成功の象徴である」ホームズに関する多岐に渡るトリビア本。ホームズやワトスンの性格や言葉に的を絞った内容を期待していたのでちょっと残念。2023/04/23
ハスゴン
31
又もやホームズと聞けば買ってしまい読んでしまう。2022/06/23
hnzwd
18
シャーロキアン(ホーメジアン)の活動や、ラジオ、映画、テレビドラマへの出演等、シャーロック・ホームズの最新状況(2012年時点ですが)を全体的にまとめている一冊。深堀りしたければ参考資料を示しているので、そっちを読んでね、というスタンスは良い。ファンの活発な活動等は、やはり世界で一番有名な探偵と感じました。2022/06/10