創元推理文庫<br> 窓辺の愛書家

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創元推理文庫
窓辺の愛書家

  • 著者名:エリー・グリフィス【著】/上條ひろみ【訳】
  • 価格 ¥1,200(本体¥1,091)
  • 東京創元社(2022/08発売)
  • GW前半スタート!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~4/29)
  • ポイント 300pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784488170042

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内容説明

高齢者向け共同住宅に住む90歳のペギーが死んだ。彼女は推理小説の生き字引のような人物で、“殺人コンサルタント”と名乗り、多くの作家の執筆に協力していた。死因は心臓発作だったが、ペギーの介護士ナタルカはその死に不審を抱き、刑事ハービンダーに相談しつつ、友人二人と真相を探りはじめる。しかしナタルカたちがペギーの部屋を調べていると、覆面の人物が銃を手にして入ってきて、一冊の推理小説を奪って消えた。謎の人物は誰で、なぜそんな不可解な行動を? 『見知らぬ人』の著者が贈る、本や出版界をテーマにした傑作謎解きミステリ!/解説=杉江松恋

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

W-G

298
ハービンダーがシリーズキャラクター化されるイメージがいまいち沸かなかったけれども、少し作風を変えたことで、いい感じに収まって、文章にもノリがある。のどかで上品な英国らしい風合いが濃くなり、前作よりも登場人物に親しみやすくもなった。ミステリとしても骨格がしっかりしてきており、手掛かりの散りばめ方などは、特に良くなったと思う。説明されないままに終わった伏線もいくつかあって気になるが、水準は高め。まだまだハービンダーが続き物の主人公としては存在意義が薄く、そこを克服してくれるか期待。2022/12/12

yukaring

84
ゴシックホラー調だった前作とはガラっと変わり、海辺の街を舞台にハービンダー刑事と素人探偵3人組がミステリ好きの老婦人が死んだ謎を解き明かすストーリー。今回のハービンダーは3人組に振り回される大変な役回り😅前作のクレアも少し登場するのが嬉しい。90歳のペギーは推理小説の生き字引でミステリ作家たちに協力するほどの存在。ペギーの死後、覆面の人物が彼女の本を持ち去り別の本からは怪しげなカードが見つかる。小説に謎を解く鍵があるのか?作家やエージェントも登場し本にまつわる話も語られるミステリ愛がつまった1冊だった。2022/10/03

cinos

72
素人探偵トリオとゲイの女刑事のキャラが立っていて、それぞれの視点から物語が進むので楽しいです。文学フェスティバルが舞台になるので、ホロヴィッツを思い出しました。事件の真相は入り組んでいて、ちょっと満足できませんでした。2022/11/19

しゃお

38
『見知らぬ人』に続くハービンダー刑事部長シリーズ2作目。前作のゴシックホラーみたいな雰囲気から一転してコージーミステリーのような展開を見せる本作。ハービンダー刑事のキャラづけも濃くなりましたが、ミステリ作家に助言していた殺人コンサルタントの老婦人の死の真相を探る素人探偵三人組が何より楽しかったのは、それぞれにしっかり肉付けされた背景が見えるからでしょうか。しかし事件の真相に至るまでの謎が盛沢山で結局よく分からない事も残ったような…って、自分だけ?それにしても何より印象に残るのは今も続く戦争という現実。。。2023/01/17

マッピー

37
高齢者用の共同住宅に住んでいたペギーが死んだ。発見したのは通いの介護士のナタルカ。彼女は同じフロアに住むペギーの友人だったエドウィンと、ペギーの行きつけのカフェの店長であるベネディクトと3人で、事件の真相を探る。「人は本のなかで世界を旅することができる」タイトルの『窓辺の愛書家』もとても良い。原題は『The Postscript Murders」という味気ないもの。年を取ったら海の見える家で、窓辺の椅子に座りながら膝の上にはいつも本。そして海を眺めながら息を引き取ることが出来たらいいなあ。2023/01/28

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