内容説明
こんな時代には心あたたまる本を読みたい。
珠玉の古典作品
ハッピーエンドの恋物語7篇。でも、O・ヘンリーだから、ひと味ちがう。
O・ヘンリー生誕160年におくる名翻訳者・常盤新平最後の翻訳書。
本邦初訳「牧場のマダム・ボーピープ」収載。
O・ヘンリーというアメリカの作家を知ったのは、私が高校二年の三学期でした。英語の教科書に「賢者の贈り物」が載っていたのです/のちに私が翻訳を職業に選んだのも、O・ヘンリーのおかげです/私は長いこと翻訳の仕事をしてきましたが、最後に行きついたのがO・ヘンリーであったことは幸運なことでした。
―――常盤新平(「訳者あとがき」より)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
keroppi
77
【O・ヘンリー誕生日読書会’23】O・ヘンリーのラブストーリーが集められている。常盤新平が最後に出した翻訳書の新版だそうだ。恋人たちを暖かく見つめるO・ヘンリーの文章を思い入れたっぷりに訳出している感じがする。巻末には、O・ヘンリーと常盤新平の解説も収められていて、二人の人生にも触れることが出来る。2023/09/02
水生
2
ハッピーエンドなラブストーリーとわかっているだけで読むのが楽しい。それに加えO・ヘンリーのユーモアあふれる文体がよくあっている。『楽園の避暑客』が初読みだったがお気に入り。2022/08/27
kzm
1
テーマを決めた短編集なので、結末も安心して読める。2022/09/07