内容説明
空襲の焼け跡にある空き家へ行き、指定の時刻ちょうどにランタンを灯してほしい。そして何が起こっても、決して逆らってはいけない……親友からラルフに届いた奇妙な手紙。友の正気を疑いつつも、事情があるものと察したラルフは指示通り夜の町へ出た。だが問題の空き家に警官が踏み込んで来たのを皮切りに、あっという間に事件の連続に巻き込まれてしまう。奇妙なパーティーに紛れ込み、空襲で死んだ自分の妻を見かけ、ついには殺人事件が! 不可能犯罪ものの名手がストーリーテリングの才を発揮するサスペンス
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ケイ
141
ええっ、そこでほうっておくの? もっと問い詰めなくちゃ。そんなんで納得してしまうのか。。。と主人公の粗忽さにあきれながら読んでいたら、なんとまぁ。うまく騙されました。あまり深読みせず、作者の導くままに素直に読んで楽しむのがおすすめ。それにしても、母の目の鋭さよ。息子の欠点を1番わかってるのは確かに私だわね、と自らについても納得。面白かった。2019/02/12
おか
53
友人からの奇妙な手紙によって おかしな状況に放り込まれた主人公、つかみは良かった がしかし その後は 主人公のグジグジうじうじに イラっとし 「何にも悪いことしてないなら 男らしく はっきりしろ〜!逃げるな〜!」って展開で どうしても主人公が好きになれない^_^; で なかなか読み進めない^_^; まあ 最後まで読むとその理由がはっきり解るんですけどね^_^ 取り敢えずは 母親って 自分の子供見抜く力を持っているなぁ ってとこですか(≧∀≦) ツイスト博士シリーズ 行ってみます^_^2017/08/24
本木英朗
20
フランスの現代ミステリ作家のひとりである、ポール・アルテの作品のひとつである。実は俺は、今回が初めてだ。空襲の焼け跡にある空き家へ行き、指定の時刻ちょうどにランタンを灯してほしい。そして何が起こっても、決して逆らってはいけない……親友からラルフに届いた奇妙な手紙。友の正気を疑いつつも、事情があるものと察したラルフは指示通りに夜の町へ出た。だが問題の空き家に警官が踏み込んできたのを皮切りに、あっという間に事件の連続に巻き込まれてしまう……という話だ。うーん、最後がちょっとね、という感じだ。(→)2021/08/02
ホームズ
16
寝る前に少し読もうとしたら止まらなくなった(笑)最初の展開から面白かった(笑)途中唐突に状況が変わった感じがありましたがそこからの展開も良かったですね(笑)ツイスト博士シリーズでなかったのは残念ですが十分に満足できました(笑)でもできれば来月くらいにはツイスト博士シリーズを出して欲しいな~(笑)ちょっと無理かな(笑)2010/11/01
ボーダレス
11
時は第二次世界大戦後、1946年の4月。主人公であり語り手である英国諜報員であったラルフと二人の友人が居酒屋での語りから始まる。親友から届いた奇妙な手紙から端を発したミステリーサスペンスだが、意外性、奇抜なアイデアと読む人を飽きさせない作りで万人にオススメする。2020/03/01