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内容説明
「古典的な西部劇の巨匠」というレッテルからジョン・フォードを解き放ち、画面そのものを見つめる快楽へとひたすら誘う――『監督 小津安二郎』と双璧をなす著者集大成。主要監督作の詳細なフィルモグラフィや貴重なスチール写真を多数収録。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
しゅん
11
画面の連なりを何度も何度も描写していく本書において、描写の途中で「素晴らしい」という形容が出てくるのが記憶に残る。形容を脱臼させる手法をとっていると『闘争のエチカ』で語っていた著者が、あっけなく放つ「素晴らしい」の五文字。精緻な論に圧倒されるというよりも、むしろ映画に見惚れる恍惚感をより素直に表出した無防備さに惹かれる感覚。もちろん、蓮實一流の抜かりの無さは健在だろうが、それ以上に脱力の魅力を感じ取った気がする。馬→木→人間→囚われ→投げるという表題の並びも、どこか人を食った愉快さを覚えないか。2022/08/15
tsukamg
2
映るものや動くものによる説話的機能が物語をどのように動かし、諸作品の間で連関しているかが分析されている。セリフや物語ではなく、画面に映るものから主題を導くことに徹した結果、エプロンの白という主題から、思いもよらない結論に到達している。まさかそうなるとは。2023/03/25
Tatsuhiko
1
「映画は、可視的なショットの連鎖と不可視の物語の構造という厄介な問題を見る者に提起する(…)見せかけの類似に惑わされぬためには、それぞれのイメージがそれぞれの異なる機能によって明らかにする不可視の説話論的な構造を受けとめる感性が必須のものとなる」(p.251) 最近は映画を観る上で「可視主義」というかショット至上主義的な見方になっていたので、物語との関係性を重視するこの主張は新鮮だった。2022/08/07
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