内容説明
「感情とは害悪です。感情先行で動けば、必ず後悔します」
そう声高に主張し、論理のみを人生の指針とする生徒会長、八神錬理。
そんな彼を支える副会長であり、幼馴染でもある友禅りりは、八神に特別な感情を抱いており、【友達の話】という体で好意を伝えている。のだが、対する八神は……。
「友人が授業中に視線を向けると、頻繁に目が合うそうよ」
「ご友人が彼を凝視しているから、怪訝に思って見返しているだけです」
論破するばかりで、ちっとも気付かない。
届きそうで届かない。伝わりそうで伝わらない。論破できそうで論破できない。
じれったくて甘々な論破系ラブコメディ、始まらなさそうで始まる。かもしれない。 【電子限定!書き下ろし特典つき】
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
よっち
31
論理のみを人生の指針とする生徒会長・八神錬理。そんな彼が特別な感情を抱き、不器用にアプローチする副会長で幼馴染でもある友禅りりの想いに気づかず論破してしまう青春ラブコメ。完璧なルールを徹底する論理的な生徒会長・八神。そんな彼にたびたび友人の相談という体で好意を持ちかけるも、なかなか彼に伝わらないりりの想い。もどかしい二人にはたびたびツッコミを入れたくなりますが、元気な尾田や女装男子で数学の天才・笹木、天才ゲームデザイナー堂本といった個性豊かな生徒会メンバーと問題を解決してゆく展開はなかなか面白かったです。2022/07/23
しぇん
20
完全に変な方向にこじらせてしまってる主人公と、そんな主人公に想いを伝えたいヒロインのラブコメディ。なんですが、物語を広くするためか、色んな要素や登場人物が一杯ついてきていて少しごたついた感じに。二巻以降に続いたら生徒会のメンバー本格的に出しても良かったのでは?とか思いました2022/08/13
rotti619
15
生徒会長が絶対的な権限を持つという明蹟学園で生徒会長を務める論理至上主義、感情論否定派の八神錬里が、帰国子女で幼馴染である友禅りりの『友達の相談』という体で好意を伝えてくるのをがんばって否定していく話。なお錬里もりりが好きなので、所謂両片想いという状態。この論理で否定していくのが『相手が自分を好きと知っていて躱していく』のではなく、ガチの論理で否定していくのがミソ。個性的な生徒会の面々の存在感もあって、中々楽しい会話が繰り広げられていた。クライマックスからオチに至る部分も良さげな雰囲気で終わっている。2022/08/23
桜葵
12
読了。 感情が害悪だと思っている主人公で生徒会長の八神錬理が、副会長で幼馴染の友禅りり の遠回しなアプローチに気づかず、自分への好意も論破してしまう、じれったくて甘々な論破ラブコメ。 八神と友禅のやりとりが面白かった。そして八神君の妹さん、弥子も途中から登場。妹ちゃんのイラストが見たかった...! いつになったら二人は結ばれるのか...。楽しみです。続刊出たら買います。2022/08/10
日坂愛衣
12
連理とりりの夫婦漫才はなかなか面白い、そして両片思いのくせにもう一歩踏み出さない初々しいさも萌え萌え。生徒会役員達も個性豊かでキャラが濃い。そして妹ちゃんかわいい!次があればぜひイラストを見たい2022/07/28