内容説明
緑川光毅は中学3年生。受験のストレスから逃れようと家の周りをぶらついていると突然、同級生と名乗る不思議な少年に、一緒に推理小説を書こうと誘われる。一方、緑川が通う中学の新任教師・原口は、自殺サイトに自校の生徒と思わしき人物が出入りしていることを知る……。生徒と教師、それぞれの屈託多き日々が交わったときに明かされる真実とは。執筆当時15歳、新たなる才能が描く、瑞々しくも企みに満ちた青春ミステリ!
第21回ボイルドエッグズ新人賞受賞作。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
オーウェン
44
作者が中学生ということで、少なからずこの小説に出てくる緑川や星野を自分と投影しているのかなと感じる部分も多い。ぼっちじゃないとあるが、それは緑川や星野にしてもそうだし、教師の石坂や原口にしてもそう。その中で学生2人はミステリ小説を書き、教師2人は自殺サイトで決行しようとする生徒が自分の中学と分かりそれを止めようとする。別に真相が凝っているとか、そういうことは一切ない。むしろなぜそういう状況になったかがラストで明かされ、その意味でもぼっちじゃないと気付かせる仕組み。このコンビは2作目を書いていくのだろうか。2025/01/23
よっち
34
理事長の息子という立場を持て持て余し、よき教師であろうと奮闘する新任教師の原口。受験生として鬱屈とした日々を送る中学3年生の緑川光毅。二人の視点から進む青春ミステリ。最初はやる気のない教師にしか見えなかった同僚・石坂の意外な姿を知る原口。一方で未来に希望を感じられず、ぼっちにならないように意識している光毅と同級生の星野の出会い、それに光毅が書いた作中作も絡めながら進む展開が、自殺サイトに自校の生徒がいることをきっかけに繋がっていって、積み重ねた伏線を回収していく先にあった意外な結末がなかなか良かったです。2022/08/05
はるまげどん
22
受験、友人や親との関係等、学校という世界で『ぼっち』にならないように空気を読むことに疲れた中学生達の青春ミステリ。 作者が執筆当時中学3年生だった為か、『ぼっち』に対する恐怖。教師や親に対する不信感や嫌悪感による怒り・反発。将来に対する不安や悩み。焦りに葛藤。 といった中学生が抱えている独特な心情がリアルに描かれている。 読みながら、自分自身の中学時代を思い出された。 もし、悩み苦しんでいる学生がいるのであれば、そっとこの作品を渡してあげたい。 何故ならば大人の言葉より、刺さると思う。2023/02/22
ゆきこ
2
実際はhttps://bookmeter.com/books/13544258 こちらの本を読んだ。 タイトル検索では表示されなかったのはどうしてなのかな。 なので、こちらも読了に登録しておきます。2024/10/24
okk
1
最後は見事にだまされた!おもしろかった。 あとがき読んだら劇中作は書き加えたそう。劇中作もおもしろかったー!2023/02/25
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