内容説明
『消えた時間割』『消えた落とし物箱』に続く、『消えたシリーズ』最新刊。新たに消えたのは「もの」ではなく、なんと図書室。空間・部屋が消えてしまうって、いったいどういうこと!? 個性もバラバラの子ども4人が、図書室の“おく”にひそむ謎にせまる。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
NakaTaka
14
図書室が舞台。4年生の優人の夏休みの話。85歳のひいおばあちゃんが呟いた図書室が消えてしまったという言葉から物語が始まる。優人の学校のことを言ってるようだが、図書室はある。しかも卒業生でもないのになぜ?耐震工事の手伝いをしていた優人達は、図書室から地下に通じる扉を見つける。私の母も86だが、田舎だったから空襲もほとんどなく教育を受けられたが、そうでない人は沢山いただろう。ボラによる夜間中学の存在。色々考えさせられた。個性豊かな子供達が、本当の意味で仲良くなっていくのも良かった。2023/01/14
ゆうわか
9
今回も面白かった。消えた○○シリーズ好き。今回は図書室が舞台で、更に楽しかった。2022/10/17
奏
8
「図書室、なくなっちゃったのね。」ひいおばあちゃんが変なことを言うので、優人は気になってしかたない。真相を突き止めようとしていくうちにある秘密を知ることに。どこの学校にも歴史があり、探してみれば不思議なことが起こりそう。うちの学校にもなにかあるかも?!と子どもたちが思えそうなところがいい。 2023/01/30
だけど松本
6
小4と夜5分づつ読む。今日はここまで、となった後、わざわざどうだった?なんて言わなくても、いろいろな考えが頭を巡って口からあふれ出てくる感じ。そして5分じゃなくて延長して10分にして!ということに。このシリーズ、ほんと引き込むのが上手で面白い。2022/12/14
You
2
2023県図中学年■面白かった。「消えた」の意味がようやく判明した時、生まれるのは解明された謎の虚しさではなく、扉が開いた次のステージへと早く進みたくなる。隠された部屋の不思議さが、無理なく現実の伏線へと返ってくる。不思議を繋ぐ蝶はもうひと超えうまく使えたようにも思えるが、ファンタジックな要素に歴史の遺物が無理なく重なり、ほんのり寂しいかつての夏に思いを馳せることができる。2023/05/17