宝島社文庫<br> きみがすべてを忘れる前に 笑わない少女と見えない友達

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宝島社文庫
きみがすべてを忘れる前に 笑わない少女と見えない友達

  • 著者名:喜多南【著】
  • 価格 ¥748(本体¥680)
  • 宝島社(2022/08発売)
  • ポイント 6pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784800293374

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内容説明

二年前、目の前で発生した交通事故で親友・瑠璃を失った小谷桃花。
それ以来桃花は、幽霊となった親友が常にそばにいて、自分を守っている気配を感じるようになった。
存在は感じるのに、目には見えない親友。彼女にもう一度会いたい、言葉を交わしたい。
そんな想いを抱きながら高校に進学した桃花は、幽霊を見ることのできる男子生徒・結城クロと出会う……。
読書メーター「読みたい本ランキング」で1位を獲得した、『きみがすべてを忘れる前に』の続編が登場! 頑なに笑顔を見せない少女を待ち受ける、驚きの結末とは――。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

佐島楓

55
前作の内容をまったく思い出せなかった。風邪の病床で読むにはややヘビーだった。青春小説というよりビルドゥングスロマンに近いかも。2019/03/10

dr2006

41
霊感体質の結城家の四姉弟が霊体と対峙する「きみがすべてを」の続編。姉弟夫々の霊感体質や性格がバラバラでキャラもたっているので、既に映像化されていると思っていたが、本作は小説ならではの仕掛けが有り難しいかも。ミステリー好きならその仕掛けが何なのかピンと来るはず。人の輪に入れない桃花に唯一仲良く接してくれてたのは瑠璃だった。中2の冬、瑠璃は桃花をかばい目の前で車に轢かれ死んでしまう。桃花は高1になった今も瑠璃が自分のそばに居て見守ってくれていると信じていた。死者との友情に固執する桃花を知り結城家の面々は…。2020/08/02

Kazuko Ohta

31
自分をかばって死んでしまった親友。幽霊でもいいからまた会いたいという想いを募らせ、霊感の強い人に縋る姿はわからなくもありません。夢でもいいから嘘でもいいから、中島みゆきの曲じゃないけれど(笑)、気づいてと。でもやはり、成仏してほしくないというのは生きている人間のエゴじゃないかなぁ。主人公はまだ高校生とはいえ、これだけ同じ姓の人ばかり周りにいてみんな身内やとわからんかというツッコミはさておき、平易な言葉が用いられているから読みやすい。彼女と同じ年頃の人にはお薦めできそうです。私はもう歳を食いすぎて。(^^;2019/06/12

よっち

31
二年前、目の前で発生した交通事故で親友・瑠璃を失った小谷桃花。存在は感じるのに目には見えない親友を気にかける彼女が、高校に進学して幽霊を見ることのできる結城クロと出会う第二弾。頑なで潔癖なところのある新ヒロイン・桃花と、そんな彼女をそのまま放っておけないクロや三姉妹。緋色の意外な弱点が明らかになったりした三姉妹は相変わらずよく動いていて、クロの特異体質は今後も苦労しそうな気がしましたが、幽霊の意外な真実も明らかになる中、桃花が想いを自覚したことでこれからどんな展開となってゆくのか、続巻に期待ということで。2019/03/07

assam2005

29
前巻のテーマが恋愛だとしたら、こちらは友情と言ったところか。いつまでも親友だと思っていた友が亡くなり、半身を失ったように思える桃花。大事な親友はきっと霊として周りにいてくれるはずと疑わず、会いたいと願い続ける。「あなたの幸せを思って」「あなたが大事だから」。その後に続く言動は自身のエゴか、相手への思いやりか。経験を積み、大人になればわかってくることなのだろうが、若いうちはこのラインをよく錯覚する。それは経験を経ることで、執着よりも諦めの方が勝つからかもしれない。そして、前巻との重なりが甘酸っぱいわぁ。2019/09/19

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