内容説明
芥川龍之介は万太郎の俳句を「「嘆かひ」の発句」と喝破した.万太郎は「俳句は余技」とした.その無防備を装って詠み上げられた余技は,日本語での詠嘆の美しさ,表現の自在さにおいて,他の俳句の追随を許さない.国民に広く愛唱されてきた.明治末年より亡くなる昭和38年までの半世紀間の全句8000句から900句を精選した.※この電子書籍は「固定レイアウト型」で作成されており,タブレットなど大きなディスプレイを備えた端末で読むことに適しています.また,文字だけを拡大すること,文字列のハイライト,検索,辞書の参照,引用などの機能は使用できません.
目次
俳句
草の丈
「草の丈」時代拾遺
歌仙陽ざかりの卷(兩吟)
流寓抄
「流寓抄」時代拾遺
流寓抄以後
小唄 他
散文
文字に対する敏感
『道芝』跋
選後に
『草の丈』の序
解説(恩田侑布子)
略年譜
季語索引(恩田侑布子編)
初句索引