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内容説明
戦国の七大国が、秦によって統一されるまで
越の范蠡、秦の商鞅、燕の楽毅、楚の屈原など、中国四千年の歴史の中で、本当に自由な発想が許された戦国時代の名臣たちの生涯
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
遥かなる想い
210
中国の戦国時代の英雄群の中から 宮城谷昌光が 名臣として選んだ者たちの 列伝である。多くの英雄と多くの国が 絡み合う中国の戦国時代を著者は 上手に整理し 読者に伝えてくれるのが 素直に嬉しい..それにしても 中国の英雄は スケールが違う..そして断片的に日本人の 思想の基礎に なっている,ことを実感した本だった。2017/02/12
sakap1173
48
16人の物語。范蠡、呉起、孫臏、商鞅、蘇秦、魏冄、楽毅、田単、屈原、藺相如、廉頗、趙奢、白起、范雎、呂不韋、王翦。今まで宮城谷作品はかなり読み込んでいたので、すんなり読むことができた(初見だと難しいかも)。 個人的にはやはり藺相如、白起、呂不韋あたりの時代が楽しい。「奇貨居くべし」の世界観ですね。2022/12/19
楽
39
05年単行本、22年電子。『諸葛亮』は当面は読まぬな。さて、春秋と比べて戦国の方は秦と秦に対抗した趙の人物が多い。戦国七雄と言いながら魏は呉起、斉は孫臏と田単、燕は楽毅、楚は屈原のみである。名臣列伝なので王位の骨肉の争いの場面は少ないが、讒言で更迭されたり殺されたりする臣下は多い。王の代替わりも危ない。それにしても、王の座は脆いが王の権威、権力はどこから来るのかと思うのだが、晋は臣下であった趙魏韓に分割され、斉は乗っ取りに遭い、周は秦の統一以前に滅んだ。周が滅んでから秦の統一まで三十年余あったんだった(続2023/09/18
明智紫苑
24
本の整理のための再読。こりゃ『戦国策』も読む必要があるね。2025/02/20
つみれ
21
一口に戦乱の世とは言っても、春秋時代はまだどこか牧歌的な肌触りがあったが、戦国時代になると利己的かつ即物的、奸詐にまみれた油断のならない空気感をまとってくるようだ。自然、登場人物たちもしたたかで一筋縄ではいかないクセモノだらけとなり、こんな時代がおもしろくないはずがない。斉の孫臏や燕の楽毅のエピソードがすばらしいのは言うに及ばず。趙の藺相如、廉頗、趙奢や、秦の魏冄、白起など、セットで魅力倍増な人物もいて、この時代のことをもっと知りたくなってくる。乱世に生まれた傑物たちの凄み、迫力を感じられる一冊。2017/09/23
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