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内容説明
中原の覇者を目指す者たちの深謀遠慮
中国最古の年代記『春秋』を孔子が編み、呉越が戦った時代。管仲や子産、孫子など二十人の名臣を軸に、各国の興亡のドラマを描く
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
遥かなる想い
219
中国の春秋時代の中から 宮城谷昌光が 名臣を選んだ列伝。 戦国時代に比べて 馴染みのない名臣が 多いが、そのことが逆に あらためて 著者の中国古史に対する造詣の深さに 感嘆させられる..本書を読んでいると 中国の遥か昔を旅しているような気持ちに なれる、そんな列伝だった。2017/02/22
アルピニア
53
春秋時代の概観を掴みたいと思って読み始めたが、それぞれの国の話だけでも内容が盛りだくさんで、予備知識の無い私には似たような名前がずらりと並ぶ。まして国と国の関わりまで考えながら読むのは・・。というのでオーバービューは諦めてそれぞれの話を個々に味わうことにした。特に惹かれたのは、名臣がいながら次々と王が変わる「晋」の国、人物としては、孔子の登用を認めなかった斉の名臣「晏子」に興味が湧いた。宮城谷氏は、儒学に対して辛口との印象を持った。兵法との根本的な違いや、政治に対するスタンスを対比した記述が興味深かった。2018/03/09
楽
32
05年、単行本。三国志名臣列伝の後漢篇、魏篇に比べるとくどくて読みにくいのは史料が少ないためか。想像の翼を広げられる博識が羨ましい。『管仲』『重耳』『晏子』ほか長編や短編も多いのでそれらへの言及はわずか。『三国志外伝』に「太史慈については、なにも書けなかった」とあるが、本筋を書くとこぼれる個人がいる。さて、この時代の中国では姓と氏が別であったことを知る。日本も(意味が異なるが)平安時代には姓と氏の違いはなくなっていく。個別の話はコメントへ。そして次は俄然秦の人物が多くなる戦国名臣列伝へ。2023/09/02
Tomoichi
22
名臣列伝の春秋編。毎回のことながら中国の歴史は騙し合い殺し合いで、伍子胥を除く名臣の方々は天寿を全うしたようですが子孫に関して言うと心細い限り。著者が単独の小説にしている子産や晏子・管仲、有名な孫子、その他の作品に登場する名臣たちを短編で描く。著者の作品に登場する孔子(儒教)はどうも生臭く好きになれません。宗教と言うよりもイデオロギーだからでしょうか?2017/01/11
明智紫苑
19
蔵書の整理のための再読。こりゃ、『春秋左氏伝』も読む必要があるね。2025/02/19
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