内容説明
『2007本格ミステリ・ベスト10』海外部門第4位!
殺人予告、暗号、数学論議、迸る知的興奮……不可能犯罪に天才数学教授が挑む!アルゼンチン発、驚愕の超論理(スーパーロジカル)ミステリー
アルゼンチンからの奨学生として、オックスフォード大学に留学した「私」は22歳。渡英したのもつかのま、下宿先の未亡人の他殺死体を発見してしまう。一緒に第一発見者となった世界的数学者セルダム教授のもとには、謎の記号が書かれた殺人予告メモが届けられていた。その後も、謎のメッセージを伴う不可能犯罪が矢継ぎ早に起こって…。知の巨人セルダムの叡智がいざなう、めくるめく論理のラビリンス。南米アルゼンチンから突如現われた、驚愕の本格ミステリーに瞠目せよ。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
紅はこべ
69
訳題の連続殺人が煙幕になってるな。セルダム教授はピーターセン警部がオッカムの剃刀にとらわれがちなのをからかうが、実は…。再読なのに全くと言っていいほど覚えていなかった。ブッツァーティの「七階」や、フェルマーの最終定理を証明した人物をとセルダム教授を結びつけるとは、なかなかアクロバティック。木の葉隠すなら森の中、このトリック、本当にミステリ作家は好きね。解説の千街晶之氏が挙げている、似たトリックの有名な海外ミステリって何だろう。思いつかないんだけど。2016/08/08
Small World
18
なんと2023年の秋、この「オックスフォード殺人事件」の続編が刊行されます! え、あの結末で続編があるの?!ということで、10数年ぶりに再読です。そうそう、なんか小難しい数学理論がいっぱい出てた出てた~という感じで、懐かしく読了したのですが、続編はどんな風につながっていくのか、はたまたつながってないのか、楽しみにしたいと思います。....それにしても、千街さんが解説で言及している作品は、10数年たった今でもわからない...誰か教えてくれませんかね...2023/09/13
Porco
14
アルゼンチンの作家によるミステリー小説。南米文学は難解なものだけではなくて、こういうのもちゃんとあるんだなと思いました。「解説」を読むと、どうやら自分は十分に読みこなせていないようだとわかりましたが。2015/12/24
けいちゃっぷ
11
数学者兼作家の薀蓄やこだわりが見えます。数学の薀蓄部分を除くとスカスカという気もしますが、読んでて退屈はしませんでした。286ページ2010/06/24
ネペ
8
初めての作家さんでした。アルゼンチン人が書いた本格ミステリー。数学の蘊蓄が結構出てきたが、読みやすく面白かった。2015/09/26
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