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内容説明
「あぁー」「はぁー」。男たちの哀愁漂うため息は聞きなれていた。だが、この日の彼はいつもと違った……。理想の女性に見下され、婚活に挫折した男、育休をとったため、出世コースから巧妙に外された男、生涯現役という甘い罠にはまり暴走した男など、多くの中年男性が「生きづらさ」を抱えているにもかかわらず、その苦悩がメディアに取り上げられることは少ない。本書では、恋愛・結婚から、定年後の生き方、職場での出世競争、わが子の育児、老親の介護まで、人生の節目で直面する問題を取り上げ、男性が背負わされている理不尽ともいえる現実をリアルにあばき出す! (目次より)●「男」にこだわり過ぎた自分を悔やむ ●粗探しをされ、「女性が信じられなくなった」 ●性機能回復が招いた家庭崩壊 ●「生涯現役」へのこだわりが招く誤算 ●男の育休を阻む「男らしさ」の固定観念 ●他人を頼れない介護男性の苦悩 ●起業を目指すも社内競争に焦り
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
K1
17
自己の一貫性(アイデンティティ)に固執せず、多元的な自分を認めること。他者との相互作用において、また置かれた場面、状況によって異なる「自分」が存在して当然だーに同意します。自分の中にあるこうある「べき」に疑問を持ちましょう。2022/08/13
いちご
8
男らしさの呪い。呪縛。会社の出世レースで上に行けないとわかったところで、家庭で頑張るに切り替えると言う件、すごい共感できた。一方で、仕事がうまくいってないと、家庭でもぱっとしなくなるってところにも共感できた。出世したかったけど、できなかった人、できそうにない人、仕事と家庭の両立に悩んでいる人にお勧め。2024/08/13
oooともろー
8
「男らしさ」に縛られる男たち。長年に渡るインタビューをもとに分析。同じ人物を追っているからこそ分かる変化。この呪いから逃れることはなかなか難しい。2024/02/24
たか
6
読んでいて、とても共感できた。男女平等な時代とはいえ、まだまだ、男性、女性それぞれに求められるものは昔から大して変わらないような気がします。特にこの日本では😅2022/08/27
晴柊のばあば
5
男性の「男らしく」という性規範の呪縛は、女性のそれよりも、生きづらく、気の毒にさえなる。2022/11/09