カタルーニャ語小さなことば僕の人生

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カタルーニャ語小さなことば僕の人生

  • 著者名:田澤耕
  • 価格 ¥2,200(本体¥2,000)
  • 左右社(2022/07発売)
  • ポイント 20pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784865280890

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内容説明

日本で初めてのカタルーニャ語の辞書編纂からカタルーニャ語で小説をものするまで、編纂、翻訳、創作、記録あらゆる手法で日本とカタルーニャの文化をつないだ田澤耕が「小さな言語」との40年をユーモアいっぱいに描く。 二重言語の街の歴史、ふたつのことばの上下関係、言語学習についてなど…ことばの宇宙に目が眩む一冊。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

チャーリブ

48
カタルーニャは、近年の独立運動で世界の注目を集めていますが、著者は長年にわたってカタルーニャ語の研究や翻訳活動に携わってきた人物です。本書は銀行マンだった彼がどのようにしてこの言語に出会い、学び、そして研究者として評価を確立してきたかというライフヒストリーです。未踏の道を分け入っていくわけで、苦労も多かったに違いありませんが、前向きで実利的な文章は言語学の人のものとは思えません。そして後書きを読むまで彼ががんで余命幾ばくもないなんてまったく想像もできませんでした。他の作品も読んでみようと思います。○2022/11/07

サアベドラ

37
カタルーニャとカタルーニャ語に人生を捧げてきた著者の自伝的エッセイ。2022年刊。話者人口約600万、大国の州公用語を「小さい言語」と称するのはどうなんだろうと思ったが、日本人がそれを仕事として食べていける言語としては「小さい」という意味らしい。代表的な文学を翻訳し、辞書や参考書も出して今やカタルーニャ文化と言語の第一人者と言える著者だが、銀行員時代に鍛えられた根性とプラクティカルな視点は一貫しているようだ。「おわりに」で本書がある種の人生の総決算であることが暗示されている。今のうちに読めてよかった。2022/09/08

kanki

16
自伝。銀行退職し大学院へ。憧れの知的生活。カタルーニャ語、劣性言語の文化を知れた。面白かった2022/08/16

ぽけっとももんが

12
著者は「小さなことば」であるところのカタルーニャ語の専門家。銀行マンだった彼が運命に導かれるようにカタルーニャ語と出会い、また伴侶やよき師、友人に巡り会う。文法書を書き、辞書を作り、カタルーニャ文学を日本に紹介するだけではなく日本文学をカタルーニャ語に翻訳まで。氏がワルクチ言ってる大学はまさか我が母校かと検索したら(違ってた)そこですでに鬼籍に入られたことを知り、しょんぼりして別荘を買った話など読む。残念だなぁ、もっといろいろ読みたかった。2022/11/27

かなすぎ@ベンチャー企業取締役CTO

11
マーケティングというか自分のポジションの築き上げ方がすごいうまい人だなと思いながら読み進めていた。元々カタルーニャ語に特別興味あった訳でもないが、海外で知的生活をしたい、そして、日本人が誰もやっていないところという点からカタルーニャ語に目をつけて、習得、権威となっていく人生はものすごい戦略的で、賢い人だなと思った。日本語の辞書がない言語の習得方法は、学校での語学学習とは異なる次元の難易度だったのだと思うがひたむきに地味な努力を続けたのも伝わってきて感動した。2022/12/11

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