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内容説明
「チームの勝利よりも選手の幸せを考えてやることです」(本文より)
大谷翔平や佐々木朗希など、野球界にはかつての常識を覆すような才能が次々と現れる。
彼らを成長へ導くのは、従来のコーチング論とは一線を画した、新しい指導スタイルだ。
本書は、すぐれた職能を認められているプロ野球の現役指導者6人――石井琢朗、鳥越裕介、橋上秀樹、吉井理人、平井正史、大村巌に取材。
新世代の選手とどう接するのか。
どんな言葉をかけるのか。
6人のコーチの実践は、野球界のみならず、若い世代を「指導」「教育」する立場の職務にも有効なヒントを与えてくれる。
目次
序章 「昔はコーチなんていなかった」
第1章 石井琢朗
第2章 鳥越裕介
第3章 橋上秀樹
第4章 吉井理人
第5章 平井正史
第6章 大村 巌
終章 「名コーチ」と言われたくない
おわりに
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
しーふぉ
24
コーチングとティーチングなど野球に限らず職場や学校でも使える人材育成方法が分かる。2022/09/04
マッちゃま
18
野球のコーチ業って手取り足取り教えてくれるんじゃないの?そう思っていました。帯に書かれた「伝えるな。気づかせろ。」まあ〜これは野球会に限らず、社会に出てからの一般的な教育にも言えるかと思いました。でも僕なんかは、ついつい「ああしろこうしろ」って言っちゃうんですよね、その方が僕が楽だから。本書は石井琢朗、鳥越裕介、橋上秀樹、吉井理人(今や監督♪)平井正史、大村巌の6名の考え方を紹介してくれております。マニアックな野球好きには本当に堪らない内容です。いつかは我が巨人軍も名コーチと呼ばれる人材を輩出したいです!2022/10/31
tetsubun1000mg
15
高校野球の監督への取材では、寮生活と長時間の練習で日常生活から手取り足取り指導している印象だが、プロ野球はどうなんだろうと選ぶ。 1950年位まではプロ野球はコーチはおらず、一人から三人と段々と各チームに広がったらしい。 川上、広岡監督の時代は管理野球と呼ばれていたが、最近は型にはめないメジャー風のコーチも増えてきたようだ。 メジャーリーグで活躍する選手がコーチの接し方を経験して自ら吸収したのだろう。 六人のコーチに取材しているが、教えるのではなく選手に気づかせる事を大切にしていることは共通している。2022/09/19
anken99
7
現代プロ野球コーチ論。6人の「名コーチ」が登場するわけだが、いずれも自分はあくまでも裏方に徹してというスタンスが興味深い。「俺のときはこうやった」というのは、現代には全く合わないということ。プレーしている本人の意識をいかに変え、いかに自分が考えて行動したのかということを感じさせるかということ。複数の球団に壊れ続ける理由とは、そんなところにあるんだろう。吉井、橋上といったあたりの著述は、特に面白く読むことができた。2023/06/06
せんべい
7
押しつけ、型にはめる指導では限界...プロ野球の名コーチは「教えない」 我がドラゴンズOBでは鳥越、平井氏が登場。石井、吉井氏と共に興味深い。○○を育てた名コーチは要らない。気づかないで名選手になってくれるのが理想像らしい。 落合博満氏の「コーチング」も読んだけど、コーチングって実に奥深い。2022/09/23