内容説明
「LGBT」「多様性」理解のその先へ──
これからの時代のジェンダー/セクシュアリティを考えるための新教養、超入門編
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Bevel
4
アメリカの社会運動の歴史を横断的に追う本で、特にフェミニズムの話がわかりやすかった(第一、第二、第三波としてごまかさず、フリーダンの話を丁寧にやるのがとてもよかった)。クィアだけでなく、マイノリティの歴史が気になったら、とりあえずこれを読むのがよいように思う。2024/12/10
カモメ
4
マジョリティへの同化による権利の獲得を目指す手法から社会構造そのものへの問題提起という運動の流れはフェミニズムでも同性愛者にも共通しているように思う。人種差別との結びつきや国家政策の中の位置付けなども興味深かった。公民権運動と性革命は密接に結びついており黒人男性は白人女性のことを、レイプしようとしているというイメージが持たれていたそう。性革命の中で反ポルノの主張はキリスト教保守系右派との親和性を高めたことや、同性婚容認派が新自由主義者との親和性を高めたことに活動のジレンマが垣間見られた。2022/08/15
aki
2
クィア・アクティビズム⇒社会に同化しようとする/既存社会の根本的変革の要求する、二つの働きが繰り返し生じた。 前者⇒リベラルフェミニズム、ホモファイル運動、ゲイライツ運動、後者⇒ラディカルフェミニズム、ゲイ解放運動2024/08/25
たろーたん
2
性的マイノリティの運動では、社会に同化しようとする運動と、社会の在り方を批判しようとする二つの運動が常にせめぎ合っている。前者はリベラル・フェミニズムやホモファイル運動、ゲイライツ運動などで、後者はラディカル・フェミニズムやゲイ解放運動などがある。しかし、どちらも特定のアイデンティティによって人が結びつくアイデンティティ・ポリティクスを前提としている。しかし、このアイデンティティ・ポリティクスもエイズ・アクティビズムの時に限界を示してした。(続)2023/06/11
xxx
2
クィア・スタディーズとか何かを初心者向けに解説した本。大学初学年向けだが、歴史の展開からクィア・アクティビズムの思想をわかりやすく解きほぐしてくれる。参考文献も豊富に紹介してくれているので興味のあるテーマを深堀りしやすい。 クィアとは一つのアイデンティティではなく「行動の枠組みや連帯の仕方を示す言葉」である。そこではアイデンティティが必ずしも否定されるわけではないが、被差別や抑圧状態にある個人それぞれの背景が異なることを前提にしつつ、そこから連帯の可能性を模索することが求められるのだ。2023/03/21
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