内容説明
書物を愛する少女・アナスタシアは、千人の女性が囲われるハレム・千夜宮へ奴隷の身として召された。ところが書記官の弟の謀計で、女の身であることを隠し、彼と入れ替わり書記官として働くことになってしまい!?
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
坂城 弥生
35
肝の据わったアナスタシアに対して弟のアレクセイはなんか逃げてばっかりだなぁと…2023/06/08
よっち
28
千人の女性がいるハレム千夜宮へ奴隷の身として召された書物を愛する少女アナスタシア。そんな彼女が書記官の仕事から逃げ出した弟の代わりに働く入れ替わり物語。同僚の協力も得たアナスタシアが、弟アクセレイとして帝国の宥和政策などで混沌とした状況にあるノスマン大公の下で働き始める展開で、男を好きになったのか?と苦悩する大公には苦笑いでしたけど、複雑な状況を生き抜いてきた大公のこれまでがあって、彼を支えたいと思うようになってゆくアナスタシアの心境の変化があって、その才覚で自らの道を切り開いてみせた結末は良かったです。2022/07/15
るぴん
22
初読みの作家さん。アラビアの後宮を舞台にした、姉と弟のとりかへばや物語。主人公アナスタシアの性格もポジティブとは少し違う気がして好きになれなかったし、ひたすら逃げまくる弟にはイライラするし、母后があんなことで引き止められるか?とか、ノスマン大公は本当に自覚ないの?とか、色々引っかかる所があり過ぎた。後宮ものなのに、主人公の相手がスルタンじゃないという点は新鮮で良かった。私には合わなかったな。2023/07/08
ぐっち
18
ハレムに入れられてしまったアナスタシアが弟と入れ替わることに…。ヒロインが本好きなのも入れ替わりも大好きなのだけど、弟君がなさけなさすぎることとか、ハレムがゆるゆるなのとか、スルタンでもいいじゃんとか、いろいろ気になった。2022/08/20
サキイカスルメ
13
ハレムの女奴隷となった知識欲が強い少女アナスタシア、彼女の弟の上司ノスマン大公。アナスタシアは弟アクセレイとして、書記官の仕事と陰謀に巻き込まれていくアラビアンファンタジー。男女入れ替わりものが大好きでして、今回は弟との入れ替わりですね。ハレムに行った途端に入れ替わり生活が始まるので、ハレム描写はそんなに多くなく、ノスマン大公と信頼関係を築いていくのがメインでした。面白かったです。ノスマン大公の男に恋してしまった戸惑いと妙に理解を示すアナスタシアのやり取りがコミカルで好き(笑)2022/07/17