内容説明
本作品は出版社「沖縄タイムス」で配信されていたタイトルを再配信しております。重複購入にお気をつけください。
なぜ、沖縄に基地が集中するのか。本社論説委員が米太平洋軍司令部のあるハワイへ留学して「米軍再編」の真実に迫ったるルポタージュ。著者の屋良論説委員は「沖縄の地理的優位性を強調し、米軍基地は動かせない、という固定的な考えがある。しかし、それは根拠がないということを海兵隊のグアム移転を通して論証したかった」と話す。同著は第15回平和・協同ジャーナリスト基金の奨励賞受賞者。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Yohei Seki
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沖縄に駐留する米海兵隊のうち約8千人(直近の見直しでは約9千人)をグアムに移転することが決まった2006年の米軍再編を軸に「なぜ海兵隊は沖縄にいなければいけないのか」を解き明かそうとした1冊。米軍関係者らのヒアリングや米軍の関係資料などを踏まえた分析がなされており、海兵隊の政治闘争史も興味深く読める。沖縄タイムス記者の著者は、読者に「日本政府は『地政学的に重要だ』というけれど、本当にそうなんでしょうか。そこで納得してしまわずに、皆さんでもう少し沖縄の米軍基地問題を考えてみませんか」と問うているように思う。2012/05/19
ハンギ
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沖縄は基地の島になっているが、理由は分からないらしい。沖縄が日本防衛の戦略上望ましいからだという人もいるらしいが、本質的に米軍をいわゆる日本本土に駐留させたくないという感情から来ているのではないだろうか。海兵隊は元は山梨や岐阜に海兵隊は駐屯していたが、反基地運動が激しくなるにつれて、沖縄へ追い立てられて来たのではないかと著者は推測する。そもそも沖縄には機動力を確保する軍港は存在しない。実弾訓練も最近では本土の演習場を使っている。特に沖縄に海兵隊が駐留する理由はないことを著者は怒りを交えて指摘している。2011/11/01
やまべ
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良書だが誤植が散見されるのが残念。編集者の力量か。海兵隊って元は山梨とかに駐留していたんだ……。2010/01/12
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