内容説明
本作品は出版社「沖縄タイムス」で配信されていたタイトルを再配信しております。重複購入にお気をつけください。
普天間基地移設の交渉と実務に関わる当事者たちへの綿密な取材をもとに、問題の背景までを押さえて描かれたノンフィクション。防衛施設庁(当時)の強硬な姿勢と巧妙な懐柔策。大臣と知事、市長らの駆け引き、そして米国の思惑と介入、など圧倒的な筆致で迫る。またこの10年間の動きを略年表でまとめ、語句解説も記載。普天間移設問題のテキストとしても活用できる1冊。「沖縄の優れたノンフィクション」など多くの評者から絶賛を受けている作品。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ふじお
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すでにコメントされていますが、もう一方の当事者守屋氏の「普天間交渉秘録」との併読をオススメ。新聞連載の書籍化なので、時系列ではないし、登場人物の立ち位置もよくわからないまま読むと何が何やら分からなくなります。2017/05/23
Yohei Seki
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普天間飛行場の移設問題が、民主党政権になる前の数年間でいかに推移したか、関係者がどのように関わり、いかなる思惑で動いたか。これを解き明かそうとした沖縄タイムス記者による紙面連載を単行本化した1冊。利害が複雑に絡む問題だからこそ、複眼的に見ることが重要だとあらためて気づかせてくれる。「『普天間』交渉秘録」など関連本と併せて読むことで、沖縄基地問題のより深い理解につながるように思う。2013/04/20
take
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守屋側近であった防衛省沖縄施設局長の普天間交渉の備忘録をもとに沖縄タイムス記者が紙面連載したもの。記者の沖縄よりの視点の内容はともかく、守屋側近の備忘録から引用した部分は、守屋の「普天間交渉秘録」とあわせて読むと興味深い。2011/01/04