かわいそ笑

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かわいそ笑

  • 著者名:梨【著】
  • 価格 ¥1,650(本体¥1,500)
  • イースト・プレス(2022/08発売)
  • GW前半スタート!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~4/29)
  • ポイント 450pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784781621111

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内容説明

「死んだ人のことはちゃんと可哀想にしてあげなきゃ駄目でしょう。」
一度読んだら引き返せない、怪異が侵食する恐怖のネット怪談。


インターネット上に伝わる多くの怪談。
その中に何故か特定の「あの子」が被害にあう奇妙な怪談が出回っていた。

とある掲示板のQRコード、インタビューの書き起こし、出典不明な心霊写真、匿名のメールデータ。
筆者がこれまでに収集した情報をもとに怪談を読み解く、読者参加型のホラーモキュメンタリー。
一見バラバラに見える情報から、浮かび上がってくる「ネット怪談の裏側の物語」とは。


──「もうやり直せないよ 残念でした」

【目次】
第一話 これは横次鈴という人が体験した怪談です.docx
第二話 behead-コピー
第三話 受信トレイ(15)
第四話 ##name1##
第五話 0x00000109

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

のっち♬

145
ネット怪談が隆盛した時代のアンダーグラウンド臭が充満するデビュー作。理路整然とは無縁な情報収集プロセスもネットユーザーの視点を彷彿とさせる。何もかもが不可解で捻れていて普通じゃない。話を結節させる反面で終始認知の不調和が蓄積し続けるという、恐怖の解釈を読者に委ねるタイプ。作中作的構造、意識の流れを汲んだ地の文と鍵括弧の連なり、様々な恐怖の要素を盛り込んだ豊富なコンテンツなど、怪談の成立に潜む卑怯さを作品の存在そのもので提示してくる。読者を「手遅れ」な加害者に仕立て上げる著者の手腕は確かなものがあると思う。2022/10/19

眠る山猫屋

68
モキュメンタリーとして読み解くべきだったか?筆者が聴いた“横次鈴”という人物に関する怪異から始まる展開。1990年代のインターネット黎明期、今より遥かに不自由であり、今となっては辿る事すら難しいネットの深淵。そのかすれた記憶を辿る作業。まずこの横次鈴が徐々に変移してゆく様が不穏。狂気じみていないから、尚更不穏。そして彼女の行い自体がストーリーの基幹だった事に最後に気づく。少しづつ変容していく“呪い”。積み重なっていく、伝播していく・・・。“呪い”という概念が歪む現実は、確かにありそうな出来事かもしれない。2022/10/07

うまる

39
バラバラに与えられる情報を得る毎に、触れてはいけない界隈に近づいている感じがしてゾワゾワ。構成は「ほねがらみ」っぽいです。こちらの方が、読み終わっても全体像を理解したとは言い難く、はっきり答えを出さない事の怖さを体験できるのが面白い所。本なのに、視覚だけじゃなく、聴覚に訴えかけてくる終盤は凄腕だなと思いました。いったん本から出ちゃうと、積み上げてきた雰囲気がリセットされてしまうので、一気読みが良いと思います。話やネタ自体が面白いというのではないので、ハマる人とハマらない人の差が激しそうです。2023/02/03

らすかる

32
さっ刺さらなかった、、ネットに疎いからだろうか、用語や状況を理解するのに苦戦して全然怖さにまで至らなかった~💦 めちゃくちゃ期待していただけに無念、、2023/01/21

31
ネット関連の怖い話。何より怖いのが私も昔、個人サイトで創作してたなーと黒歴史を思い出したことでした😭2023/06/28

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