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内容説明
源頼朝亡き後、誕生したばかりの鎌倉幕府は異常ともいえる内紛と流血、果ては将軍までもが非業の最期を遂げる時代を迎える。その質実剛健のイメージとは裏腹に、なぜ「鎌倉武士」たちは仲間うちで殺し合いを繰り返したのか。北条時政、北条義時、梶原景時、和田義盛、比企能員……御家人同士の抗争劇から浮かび上がる鎌倉時代初期の政治史と、武士たちのリアルな生き様を活写する決定版。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
六点
115
軽妙な文体で、これまで多くの啓蒙書を記した著者である。が、今回はやや論文よりの文体での一冊。極度に短い後書きに「淡々と記した」とある通りである。余りの頻度で起こる内部抗争の激しさを叙述していると、キツイものがあるのだろう。しかし北条時政を「知能は高いが、思慮は浅い」と評すなど、啓蒙書で表れる著者の独特の文体で救われるとこも少なからずであった。幕府が統治機構でなく、広域武士団集合体であった以上、派閥抗争は避け得ないのである。偉大なる主君頼朝がやはり、早く死ぬ過ぎたのであろう。逆縁に富んだ政子の思いや如何2022/08/15
ホークス
62
2022年刊。源頼朝の死から承久の乱までを分かりやすく解説。ドラマ『鎌倉殿の13人』の理解が深まる。鎌倉以降の幕府は、将軍と各武士の個人的関係でできていた。組織とは名ばかりでチキンレースに明け暮れるのは今の組織も同じ。殺しから隠微な陣取りになっただけ。だから『鎌倉殿』はバカバカしく哀しくてリアルだ。後鳥羽院は、幕府を潰さずコントロールしようとしたらしい。実現すれば文武を直接率いる強力な王になれたはず。当時の武士はそれぞれのオーナーと契約し、徴税を職とした。彼らを一つの同業者組合にまとめた頼朝はやはり凄い。2022/12/03
みこ
42
大河ドラマの復習と今後の予習を兼ねて購読。ドラマ的にも良いタイミングで読んだものだ。ドラマだとあれだけ仲良しな畠山重忠や和田義盛と刀を交える様子が想像できないのだが筆者は武士を戦いを生業とする戦士と定義づけることで、ほんの些細な火花が大爆発につながる緊張感を示してくれている。なにせ、あの泰時ですら伊賀氏の変では結構やる気満々だったようだし。それにしても今後フラグの立ち始めた畠山はともかく、あのバカ・・・ズを踏んだ和田義盛とも悲しい戦をすることになってしまうのか。2022/09/09
金吾
37
興味ある題材であり面白かったです。泰時の伊賀氏に対する決断は印象的でした。また御家人間抗争の直接的原因を「頼朝が死んだから」としているのもズバリ攻めているなあと思いました。2025/02/27
かっぱ
32
【図書館】読了ならず。P.90の城氏の乱と滅亡まで。おもしろいので、続きを読みたいけど、返却期限(次の予約あり)が来たので返します。再予約かな。2022/11/19
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