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内容説明
実在の少女・典子の告白をもとに描く、「いじめ」とたたかった女子中学生と不思議な猫たちの物語。学校では友だちや上級生だけでなく、教師からもいじめぬかれ、安らぎのあるはずの家庭でも、両親が離婚し、幼児期から激しい虐待を受けて育ってきた典子。図書館の本と、放送室で聴ける音楽だけを楽しみに、けなげに生きる典子に否応なくつづくいじめは、典子が耐えれば耐えるほどに、エスカレートしていく。しかし、あるときを境に、典子はがぜん強くなる。もうやられっぱなしの典子ではなくなるのだ。その典子をまるで援護するように、街のノラ猫たちが典子をいじめた者たちを追い詰め、恐怖におとしいれる。給食にチョークの粉をまぜられ、トイレのモップで顔を拭かれ、お金を要求され、などは現実に典子に行われたこと。もしも自分が典子だったら、どこまでたえることができるだろうか? いじめる者の醜さ、弱さ、いじめられている者の悲しみがわかる本。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
まる子
21
物心ついた幼少から親に愛された記憶がない。幼稚園で、学校で、いじめられる典子。「心の痛みは外からは見えないけれど、一生忘れられない痛み」「いま、心をゆるせる人がいますか?私にはいません」と日記に記している。言葉にとどまらず、嫌がらせや暴力、親からの虐待。これはフィクションではなく、宗田さんが典子からもらった手紙から、本人に直接聞いたノンフィクション。物語の典子はおじいさんに出会い大学を卒業した。宗田さんが出会った典子は「人生を絶望してはいけない」と思い、歩き続けているだろうか。2024/04/18
頼ちゃん
9
いじめや虐待は無くならないが、今どきこんな先生はいないと思う。担任だけでなく、養護教諭も。少なくとも私のまわりにはいない。2020/11/19
ろうず
2
どうしてこんな残酷な描写の本をかいたのだろうと思いながら読んでいった。あまりにもひどいいじめと虐待。学校の先生までがなぐっている。あとがきを読んでおどろいた。いじめ虐待は本人から聞いたことで全く脚色していないという。ノラは奇跡的な出会いがあって人生を救われた。しかし、世の中のいじめ虐待にあっている子たちは生きてさえいればやがて幸せな人生が訪れるのだろうか。人から愛されることを知らないノラ。彼女は人を愛そうともしていなかった。それじ気づいて愕然とするのだが、それは置かれた状況から言って困難であったと思う。2014/04/16
tanukichi62
1
虐待、いじめの話だった・・・。 実話なんだ・・・。 ノラちゃんにも、愛する愛される家族が出来幸せになってもらいたい・・・。 負の連鎖を断ち切ってもらいたい・・・。2018/10/10
飲も飲も
1
あまりにもひどい、いじめと虐待。実際にあった話を基にしていることにショック。 ノラに素敵な出会いがあってよかった。2016/11/14
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