わたしたち

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わたしたち

  • 著者名:落合恵子【著】
  • 価格 ¥1,870(本体¥1,700)
  • 河出書房新社(2022/07発売)
  • ポイント 17pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784309030449

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内容説明

希美学園で中・高を共に過ごした「わたしたち」。少女たちは友情を紡ぎながら、それぞれの「わたし」を生き抜いていく……四人の女たちの1945~ 2021年を描く、心揺さぶる感動作!

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ぶんこ

57
中高一貫校で13歳で出会った4人の女性たちが、70代を迎えても仲の良い友人であり得た事が素晴らしい。特に一番早く結婚して幸せな一生を終える最期に、友人の容子が入院の保証人となり喪主ともなったことが激しい衝撃となって心に響きました。羨ましい思いと、60年以上もの付き合いの深さと信頼関係があってこそと感動しました。学校副校長の美智子先生の信念のもとの6年間が彼女たちを育ててきたとも言えます。たまたま婚外子だった容子、晶子、美由紀の思いと、優秀な姉と差別されてきた佐智子の思い。お互いをそっと思いやる友が素敵。2023/01/11

とよぽん

49
落合恵子さんの小説。引き込まれて1日で読み終えた。「わたしたち」4人の女性が、1960年代から現在に至るまで生きてきた道程をたどる物語。作者が投影されたと思われる人物を含めた4人の女友達・・・うらやましい! そして新しい女性の生き方、社会のあり方を堂々と説く美智子先生も素敵だ。途中に2度引用されている3つの英文、出典がわからなくて少し残念だったけれど。2022/10/29

らー

35
読了後、ちょうど落合氏の新聞記事を目にしました。「盲導犬は飼い主が命令しても、自分が危険と判断したら従わない」と。それを「賢い不服従」と言うそうです。何事も流されることなく、自分で判断し、考えて行動することの大切さを問われていました。自分の人生の主は私。他人に洗脳されたり、多数派の意見に惑わされない。女同士の友情を軸に、強いメッセージが伝わる良書でした。 2022/09/24

わんつーろっく

32
終戦の年に生まれ中学校で出会った気の合うわたしたち4人の人生。臨海学校で飛び込んだ真夏の海から、亡くした友を偲ぶ11月の凪いだ海へ。「いいじんせいだったよ」と、自分の葬儀の手配も支払いもすべて済ませて、喪主を友に託す。あいのこと呼ばれクラス内で孤立した美由紀、父の不在を臆することなく、容子、晶子もお互いを認め合い、唯一普通の子と称された佐智子も自分の子を持とうとしないその理由。卒アルには私の後ろや前ではなく、すぐ隣りを歩いてというメッセージ。落合さんと等身大の女性たち、そしてここにいる私もわたしたちだ。2023/02/11

ともこ

30
「レモンちゃんの本だ!」と飛び付いた。13才で出会った少女4人が76才になるまでの友情の物語。アナウンサーになった容子は著者自身かと思って読んでしまった。婚外子であること、混血児であること、優秀な姉に引け目を感じ続けていることなど、少女たちの悩みはやがて夫との関係や病へと形を変えていく。しかし、4人の友情は変わらない。「あなたたちに会えていい人生だった」という言葉を残して逝った美智子。私は著者より10才ほど年下だが、それほど遠い話ではない。学生時代からの親友ふたりの顔を思い浮かべながら読み終えた。2023/01/16

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