内容説明
ブリタニアの創成(太古~古代)から現在のブレグジットの道まで、全12章構成の、斯界の第一人者によるイギリス通史入門編。イギリスの成り立ちから大英帝国、EU脱退まですべて解明。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
trazom
107
君塚先生による「イギリスの歴史」という直球のタイトルなら、読まずにはいられない。ただ流石に、全史を400ページでというのは、駆け足すぎて少し上滑りした感がある。それでも、ロイド=ジョージを「イギリス史上で初めて「王権と議会」を蔑ろにした」、サッチャー女史を「合意(コンセンサス)の政治に終止符を打ち、「自助」を基本理念にした」など、時折、歯切れのよいコメントが光る。更に、本書の大きな特徴は、文化・芸術の紹介に力を注いでいることだろう。ボールトやビーチャムの名が登場する世界史の本など、他では考えられない。2022/07/17
本木英朗
15
かつて、七つの海を支配した大国はEU離脱を経て、どこへ向かうのか? 政治・経済・文化史、そして――「王政」の歴史を一冊にまとめた、イギリス通史の最新決定版!!というこの本は、もちろん君塚直隆先生が書いてあるのだが、本当に超凄かった!!の一言である。これはもう、先生だけの歴史書だと思っている。超大満足でした。また折を見て読もうと思う。2024/09/27
ピオリーヌ
15
イギリスが北米植民地にまさかの敗北を喫す。人口は本国1200万、植民地白人200万、兵力も本国はプロの海陸軍、植民地は素人の寄せ集め、かつ植民地には海軍が無く、武器弾薬の工場も無かった。にもかかわらず植民地側が勝利した所以、それは「外交」に求められるという。それまでイギリスはヨーロッパ大陸での戦争では同盟者を裏切って早々に講和を結び、世界大で植民地を広げていったが、当時は四面楚歌の状況に置かれていた。フランス、スペイン、オランダのいずれも北米でイギリスに領土を奪われた国々が次々とイギリスに宣戦布告、2023/03/25
シュミットさん
3
複雑に入り組んだ各国の歴史を学ぶ際は、やはりどこか一国の通史をおさえておくのが近道。その国は、多くの国や文化に影響を与えたものであればあるほど相応しい。その意味でイギリスは最適。そしてこの本はイギリスの通史を理解するのに最適。2024/05/06
ジュンイチ
3
ローマ時代から2021年まで続くイギリスの歴史を12章にまとめた本であるが、第二次大戦以降が充実している。高校世界史では帝国主義時代と第一次大戦くらいまでを学習するが、現代史は触れないので初めて知ることも多かった。二次大戦以降、覇権は米国に完全に移ってしまい、経済的にも苦しい衰退の歴史ではあるが、それでも王室やポピュラー音楽などのソフト・パワーで存在感を示していることがわかる。2022/10/04
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