内容説明
百瀬太郎が引き寄せる事件は、今回も奇妙。
迷子のサモエドを追いかけて依頼人からの預かりものを喫茶店に忘れ、サモエドを一時的に預かることになった老婦人の庭からは埋蔵金が……!
二世議員の宇野勝子――通称「鉄の女」。東京の花粉一掃を公約に、もえぎ村の杉林伐採を掲げるが、その行方は……!?
宇野勝子、その対抗馬の桃川いずみ、サモエドを預かることになった小高トモエ、そしていよいよ出産する春美、百瀬顔負けの真っすぐさで仕事に取り組む亜子……人生色々、謎も色々、だからこそ楽しい!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
真理そら
57
花粉症と杉の木、政治家の話はやや冗長な気がしながら読み進んだけれど、最後は鮮やかにまとまって良かった。ついに百瀬と亜子さんも同居できそうだし住環境も良くなりそうでほっとした。小説とはいえ40歳の弁護士の住む環境じゃないし清貧どころではないと思っていたので安心した。2022/12/01
Kanonlicht
51
猫弁シリーズ7作目。花粉症撲滅を公約に掲げて背水の陣で選挙に臨む孤高の女性議員の顛末を中心にして、今回もさまざまな人間が関わっていく。毎回感心するところだけど、はじめは互いに無関係に見えた登場人物たちが、最後はしっかり相関図が描けるぐらいに結びつくのが面白い。主人公と婚約者にも若干の進展がみられたのはよかった。とにかく元気になりたいときは、このシリーズを読んでおけば間違いない。2025/06/26
Walhalla
26
『猫弁』第2シーズンの2作目です。絶対に面白いのは、もう読む前から分かっていますよね。今回も、ややこしそうな案件がいくつも舞い込んできますが、そのあたりは猫弁先生にお任せするとして、私たち読者はただハンカチを用意していれば良い。それほどの温かさと感動と安心感があります。亜子さんとの距離もまたちょっと縮まったようで、次ぐらいでそろそろ・・・といった感じでしょうか。次巻も手元にあるのですぐに読みたいのですが、もったいないので、我慢してまたしばらく置いておきます。2025/12/19
こうちゃん
23
一生懸命他人のために動ける人。 そして最後の一撃までの導入も素晴らしかった。2024/03/23
スプリント
19
安定のシリーズ7作目。 周囲の人々に助けられ、影響しあい猫弁先生も成長していることが実感できます。2025/05/25




