内容説明
わたしがあなたを総理にしてあげる!
国のため、社会のため、企業のため、個人が人知れず犠牲を強いられるなんて絶対に許せない!
永田町のドン、総裁選、司法取引――
私物化された権力の横暴を前に、新米女性政治家秘書が風穴を開ける!
一気読み必至!
元新聞記者がこの「どうしようもない」現実に全力で投げ込む、骨太政治エンターテインメント!
ベテラン衆議院議員・久富隆一の秘書を父に持つ藤木花織は、十年近く働いた一流商社を辞め、久富事務所に転職。慣れない業務に慌ただしい毎日を送る中、突然久富から呼び出され、父と一緒に財務秘書――<金庫番>になるよう打診される。
実は政治が好きでもなければ、興味もなかった花織。なぜ彼女がこの世界に飛び込んだのか。そこには誰にも明かせぬ「秘密」があった――。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
えみちゃん
32
実は初読みの作家さんです。以前読み友さんのオススメで購入した本があるのですが積み本と化してます。^^; 永田町、総裁選、闇献金なんて単語を目にしたらやっぱり気になるじゃないですかぁ~。新米政治家秘書しかも元バリキャリが主人公のお仕事小説(←大好き)なんて言われると絶対読みたい‼って読み始めたワケですが・・。海外でやりがいのある仕事に就いて忙しく働いていた花織はある事件をきっかけに商社を辞め父親が秘書を務める衆議院事務所の施設秘書となる。そこで総裁選を通して自身の利権のためなら恩人をも裏切り寝首を搔くという2022/08/28
こばゆみ
13
政治の話なので分かってはいたけれど、内容があまり入ってこなくて流し読み…(^_^;)。でも政治を相当噛み砕いてエンタメ色強くしているのは分かります…!異業種から秘書へ転職した主人公の花織、カッコ良し。2022/09/08
ダイトウ産
11
読みづらかった。政治の負の側面に焦点当てすぎて、ウンザリするテーマであった。今般の自民党の裏金問題とドンピシャ。やはり、それぞれの議員は裏金をうまく運用している。そんなことをしていると、政界のドンは更に力を蓄えていく、すると検察もコントロール出来る。政界の実態は、弱みに漬け込み、人を操作すること。主人公は、徐々にそのやり方を理解し、周りに作用していく。政治の実態かもしれないが、政治はもっとシンプルで青臭くて良い。前時代的なアホくさいやり取りは不要。前時代の人間がアホくさいとした、青臭さがこれからは重要。2024/02/12
メロンパン
9
⭐️⭐️⭐️2023/04/10
RONALDO9
9
2022年60冊目。 中山七里さんの総理大臣にされた男もそうでしたが 政治経済の問題や関係性がリアルに描かれていて 読みやすく面白かったです。 続編も作れそうですが これはこれで完結しても十分に面白いです。2022/08/14