講談社文庫<br> つわもの

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講談社文庫
つわもの

  • 著者名:木下昌輝【著】
  • 価格 ¥814(本体¥740)
  • 講談社(2022/07発売)
  • ポイント 7pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784065282762

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内容説明

真田幸村は本当に日ノ本一の兵(つわもの)だったのか。思いもよらぬ着想から描かれる戦国六大合戦の裏側。

「火、蛾。」桶狭間の戦い
策士たちが裏の裏を読み合う壮絶な頭脳戦、心理戦の先にある驚愕のラスト。
「甘粕の退き口」川中島合戦
優れた武将だけが持ち得るカリスマ性とは何か。
「幽斎の悪采」本能寺の変
失敗すれば平然と切り捨てる信長の下で心身ともに追い詰められていく幽斎と光秀。
「槍よ、愚直なれ」賤ヶ岳の戦い
加藤清正のラブロマンスを軸に、従来の武張ったイメージを覆す。
「怪僧恵瓊」関ヶ原の戦い
歴史を読み替え、いかに合戦を避けるかが物語を牽引する異色作。
「日ノ本一の兵」大坂の陣
家康、秀忠父子を翻弄した知将・真田昌幸の息子、幸村は何者だったのか。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ドッケン

17
決戦シリーズに書き下ろした木下昌輝の作品を集めた文庫本で、全て決戦で読んだことがある作品でしたが、何度読んでも面白く秀逸でした。2023/12/17

びぃごろ

16
<決戦!>シリーズで書かれたものを時系列順に文庫化。人物の捉え方がそうきたか!という新鮮さ。短編だからそれもありかという感じ(笑) 「火・蛾。」水野信近が桶狭間で信長に力を貸すも…「甘粕の退き口」天才かたわけか上杉政虎に川中島でしんがりにつく甘粕の忠「幽斎の悪采」兄と賽子細川藤孝と明智光秀と本能寺の変「槍よ、愚直なれ」加藤虎之助の幼馴染千は山路将監の妻に賤ケ岳の罠「怪僧恵瓊」関ヶ原で毛利家を潰す恵瓊の策を吉川広家が知る「日ノ本一の兵」大阪の陣で家康と幸村の対峙、繁信がカラクリ好きで短筒を妖刀村正で誂える。2022/10/17

ロマンチッカーnao

15
最高に面白かった。上杉謙信、全く想像したことのない新しい見方でした。そういうことか。どおりで5千人で京都に入京してみたり、10万人で北条を攻めて小田原城を囲んでみたり、出家してみたり上杉は天下を求めているのか、関東平定を夢見ているのか、一貫性のない軍神の行動。天下分け目の関ヶ原の毛利の行動もそう、西軍の総大将にして西軍最大の人数が参加したりしながらも何もしない。何をしたいのか。これを読むとなるほどと思った。もちろん現実かどうかはわからないけど、めちゃめちゃ面白かった。2024/04/21

河内 タッキー

11
相変わらず面白い。発想がすばらしい。「幽斎の悪采」最近の大河ドラマでもあったように、明智光秀と細川藤孝は盟友と言われている。ここではどうだ。新しい本能寺だ。私は山田風太郎が好きで、ついつい比較してしまうが、「日ノ本一の兵」は山田風太郎が書いたのではないかという奇想天外な話。2022/10/21

おとん707

8
時系列的に桶狭間、川中島、本能寺、賤ケ岳、関ヶ原、大坂の陣という6つの戦国時代の戦いについてそれぞれひとりずつつわものを取り上げ、そのつわもの行動から史実を新たな視点で描くという連作短編集。斬新な発想で面白いのだと思う。面白いのだと思う、などという感想しか書けないのは読者たる私にこれら史実について予備知識が乏しいから。この短編集は私のような初心者でなく、戦国大名の力関係や姻戚関係、策謀、寝返りの事実など戦国時代の歴史にある程度通じた人向けなのではないかと感じた。歴史を勉強し直してから再読したい。2024/10/30

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