創文社オンデマンド叢書<br> 続・清代中国の法と裁判

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創文社オンデマンド叢書
続・清代中国の法と裁判

  • 著者名:滋賀秀三【著】
  • 価格 ¥6,270(本体¥5,700)
  • 講談社(2022/07発売)
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内容説明

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【内容紹介・目次・著者略歴】
裁判制度に関する論文六編を編成・再録、「師を語り己を語る」文章三篇を付載した論文集。同著者の『清代中国の法と裁判』の続編。清代中国の法律制度、裁判制度についての重要な研究書である。
【目次】
はしがき
第一章 中国法文化の考察──訴訟のあり方を通じて
まえがき
一 法文化におけるヨーロッパと中国の対極性
二 ヨーロッパの訴訟
三 中国の訴訟
むすび
第二章 淡新〓案の初歩的知識──訴訟案件に現われる文書の類型
まえがき
一 申し立て書、訴状
二 指令書の原稿
三 差役の復命書
四 法廷記録
五 証文、一礼
六 官庁間文書
七 その他
第三章 清代州県衡門における訴訟をめぐる若干の所見──淡新〓案を史料として
まえがき
一 紛争と暴力
二 令状とこれを手にする差役の機能
三 案件はどのようにして終るか
むすび
第四章 伝統中国における法源としての慣習──ジャン・ボダンへの報告
まえがき
一 一般的考察
二 清朝の地方的法廷において扱われた裁判事例の研究から得られる知見
第五章 左伝に現われる訴訟事例の解説
まえがき
一 語義をめぐって
二 事例の解説
むすび
第六章 清代の民事裁判について
一 はしがき
二 寺田論文の問題設定
三 ホアン氏と滋賀の論点のすれ違い
四 調停論と情理論の関係
五 遵依結状をめぐって
六 遵依結状をめぐって(つづき)
七 官断の受諾と拒否をめぐって 新史料を加えての再考察
八 聴訟の位置づけ試論
九 裁判の語義をめぐって
一〇  裁判の類型論と〈事実清楚・是非分明〉 王亜新論文の示唆するもの
一一 「事実認定」と〈事実清楚〉 判断正当化の二つの方式
一二 「糾問」と「判定」 民事・刑事を通じての考察
一三 余論
附録 師を語り己を語る三篇
一 田中耕太郎先生との出会い
二 中国法制史と私 老兵の告白
三 弔辞 石井良助先生に捧げる
著者従前の所論が本書によって訂正・改修・補充された主要な点の摘記
滋賀秀三先生 年譜
滋賀秀三先生 著作目録

滋賀 秀三
1921~2008年。法学者(東洋法制史)。東京大学名誉教授。東京帝国大学卒。法学博士。
著書に、『中国家族法論』『中国家族法の原理』『清代中国の法と裁判』『中国法制史』(編著)『中国法制史論集』『続・清代中国の法と裁判』など、
訳書に、国際社会問題研究協会編『社会綱領』(共訳)などがある。

目次

はしがき
第一章 中国法文化の考察 訴訟のあり方を通じて
まえがき
一 法文化におけるヨーロッパと中国の対極性
二 ヨーロッパの訴訟
三 中国の訴訟
1 序説
2 重罪案件
3 州県自理の案件
むすび
第二章 淡新〓案の初歩的知識 訴訟案件に現われる文書の類型
まえがき
一 申し立て書、訴状
二 指令書の原稿
三 差役の復命書
四 法廷記録
五 証文、一礼
六 官庁間文書
七 その他
第三章 清代州県衡門における訴訟をめぐる若干の所見 淡新〓案を史料として
まえがき
一 紛争と暴力
二 令状とこれを手にする差役の機能
三 案件はどのようにして終るか
むすび
第四章 伝統中国における法源としての慣習 ジャン・ボダン協会への報告
まえがき
一 一般的考察
1 地理的時代的限定
2 慣習という一般概念の定義
3 慣習が法体系のうちに占める地位 併せて
7 慣習によって律せられる事項ないし法領域
4 「慣習」概念の分析 併せて
6 慣習がそこで発生・発達する社会集団
5 慣習の発展
8 慣習の立証
9 慣習の集録と編纂
二 清朝の地方的法廷において扱われた裁判事例の研究から得られる知見
1 序説
2 三つの判断基準
3 制定法
4 人間味と道理
5 儒教の古典
6 慣習
第五章 左伝に現われる訴訟事例の解説
まえがき
一 語義をめぐって
二 事例の解説
1 僖公二八年(紀元前六三二)衛侯・元〓の訟
2 文公一四年(紀元前六三一)周公・王孫蘇の訟
3 成公四年(紀元前五八七)、同五年、鄭伯・許男の訟
4 成公一一年(紀元前五八〇)周王室・郤至の訟
5 襄公一〇年(紀元前五六三)王叔陳生・伯輿の訟
6 昭公一四年(紀元前五二八)〓侯・雍子の獄
7 昭公二三年(紀元前五一九)〓・魯坐を果たさず
8 昭公二八年(紀元前五一四)梗陽人の獄
9 成公一七年(紀元前五七四)長魚矯・清沸〓の仮装の訟
10 襄公一八年(紀元前五五五)中行献子の夢
11 昭公―二年(紀元前五三〇)叔孫姥の言葉
むすび
第六章 清代の民事裁判について
一 はしがき
二 寺田論文の問題設定
三 ホアン氏と滋賀の論点のすれ違い
四 調停論と情理論の関係
五 遵依結状をめぐって
六 遵依結状をめぐって(つづき)
七 官断の受諾と拒否をめぐって──新史料を加えての再考察
八 聴訟の位置づけ試論
九 裁判の語義をめぐって
一〇  裁判の類型論と〈事実清楚・是非分明〉──王亜新論文の示唆するもの
一一 「事実認定」と〈事実清楚〉──判断正当化の二つの方式
一二 「糾問」と「判定」──民事・刑事を通じての考察
一三 余論
附録──師を語り己を語る三篇
一 田中耕太郎先生との出会い
二 中国法制史と私──老兵の告白
三 弔辞──石井良助先生に捧げる
著者従前の所論が本書によって訂正・改修・補充された主要な点の摘記
滋賀秀三先生 年譜 滋賀秀三先生 著作目録