和音の正体~和音の成り立ち、仕組み、進化の歴史~

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和音の正体~和音の成り立ち、仕組み、進化の歴史~

  • 著者名:舟橋三十子
  • 価格 ¥1,683(本体¥1,530)
  • ヤマハミュージックメディア(2022/06発売)
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  • ISBN:9784636968910

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内容説明

音楽はとかくメロディが注目されがちだが、実は「和音」が果たす役割も大きい。メロディのようにはっきりと「記憶」には残らないけど、「心」に残るのが和音である。和音によって「緊張」と「弛緩」が表現され、音楽の“表情”が一変する。和音がつくことで音の厚みが増し、音楽の響きが変わるのだ。和音とは音を重ねることだが、「1+1+1=3」にはならず、その魅力と快感は無限である。
本書ではその成り立ちや進化の歴史、国ごとの和音の特徴や違い、作曲家の和音の好みがわかる。

★一部の音がサイトで聴けるから、和音のおもしろさや重要性を実感しながら学べる!

目次

序章 和音ってなんだろう?

第1章 和音の基礎知識
そもそも和音とは何か?
和音の力は「1+1+1=3」ではない
和音の役割は「立体感」「サポート」「陰影」


第2章 和音の文法と性格
三和音の性格を理解する
音楽の文法を理解する
和音はまわりの音が大事


第3章 時代と共に変化する和音
西洋音楽の作曲家の分類
バロック時代の和音
数字付き低音(通奏低音)の登場


第4章 作曲家による和音の好き嫌い
作曲家たちが好んだ音楽表現
スクリャービンの「神秘和音」
巨大な手の持ち主ラフマニノフの和音


第5章 国ごとの和音の進化
邦楽には和音がない?
邦楽の五音音階とヨナ抜き音階
邦楽は西洋音楽とはまったく異なるもの


第6章 さまざまな和音
基本の三和音:長、短、増、減
三和音の使用例
進行によって変わる三和音


第7章 音楽に広がりを与える和音
調和の協和音と不調和の不協和音
アメリカ生まれのコード・ネーム


第8章 音楽の基礎知識
西洋音楽の出発点
音の三要素


第9章 和音のはじまりと進化の歴史
和音のはじまり:ピタゴラスの発見
倍音と和音の関係

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

きみたけ

65
著者は浜松学院大学短期大学部客員教授の舟橋三十子先生。音楽の三要素である「メロディ・和音・リズム」の中で音楽の屋台骨となる「和音」についてスポットライトをあて、美しいメロディを生かすも殺すも支える和音の存在が重要であることを投げ掛けた一冊。QRコードで一部の音がサイトで聴けるので、和音の面白さや重要性を実感しながら学べます。長年合唱をしているものの、和音や和声について何となく理解してましたが、個人的には倍音の理解が深まって良かったです。2023/01/28

かわかみ

8
和音を主役にわかりやすく解説してくれる本で西洋の音楽理論と音楽史の見通しがよくなる。入門書レベルとはいえ、当方の素養の限界で、紹介された譜例などに理解しきれないところはあったけれどもよい本だと思う。楽典を読みながらの副読本という感じかな。2025/05/01

ganesha

7
「音楽愛好家で知識欲に溢れた」ひと向けの、専門的になりすぎない和音についてまとめられた一冊。成り立ちや種類、国や作曲家の特徴などが分かりやすく書かれている。なかなか覚えられないが楽しく読了。2022/05/03

乱読家 護る会支持!

5
なんで、人間の耳は音楽を心地よく(心地悪く)感じ、心が動くのだろう。 その秘密を知りたくて、いろんな音楽に科学をからめた本を読んでいます。 本書は、和音の効果や使い方、その歴史について書かれたもので、僕が知りたいことは、残念ながら書かれていませんでした。 結局、「脳がそのように出来ている」と考えるしか無いのかもしれません。 だとすると、音楽や芸術を研究することは、「進化の過程」を理解することでもあり、創造主が存在するのならば「創造主の思考」を理解することになるのかも。 知らんけど(笑) 2022/09/21

manabukimoto

4
和音とは何か、和音の組み立てられ方と使われ方。国別・作曲家別の和音の特徴が書かれた、和音の入門書。 和音進行の基本「カデンツ」を知る。Tトニック、Dドミナント、Sサブドミナント。TDT、TSDT、TSTのカデンツ三型。これを著者は英語の五文型に倣って説明を試みるのだが、英語の文系はVで文系が決まるので、カデンツに当てはめるのは、やや無理があるな、と思った。 五線譜満載。楽器が弾ける人は、頭の中で音が鳴り、楽しく読めるんだろうな、と。 勉強になりました。 ヤマハミュージック横浜みなとみらい蔵書2024/06/26

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