地域社会のつくり方 - 社会資本の醸成に向けた教育学からのアプローチ

個数:1
紙書籍版価格
¥4,950
  • 電子書籍
  • ポイントキャンペーン

地域社会のつくり方 - 社会資本の醸成に向けた教育学からのアプローチ

  • 著者名:荻野亮吾
  • 価格 ¥4,950(本体¥4,500)
  • 勁草書房(2022/07発売)
  • 夏休みの締めくくり!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~8/24)
  • ポイント 1,350pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784326603459

ファイル: /

内容説明

「限界集落」「無縁社会」「孤独・孤立」──現代社会が直面する様々な問題の処方箋として「コミュニティの再構築」に期待が寄せられている。だが、地域社会は誰によって、どのようにつくられるのか? 本書は教育学の見地から、社会関係資本の醸成と再構築の過程を丹念に描き出し、理論的・実証的に社会教育の役割を明らかにする。

目次

序章 地域社会と社会教育
 1.地域社会と社会教育をめぐる問題
 2.本書の構成

第1章 地域社会の政策をめぐる問題
 1.「コミュニティ」をめぐる政策の動向と問題
 2.学校と地域の「協働」をめぐる政策や議論の特徴
 3.地域社会をめぐる政策の問題

第2章 社会教育学の基本的構図と課題
 1.社会教育学の基本的構図
 2.社会教育の「終焉」をめぐる議論
 3.社会教育学の新たな構図
 4.「個体論」から「関係論」へ

第3章 「社会関係資本」論の応用可能性──社会教育学との接点
 1.社会教育学と社会関係資本論
 2.社会教育学に関わる三つの論点
 3.社会関係資本の醸成に関するアプローチ
 4.実証研究の枠組み

第4章 地域活動への「参加」を規定する要因の分析──「中間集団」の役割に着目して
 1.分析の目的と方法
 2.地域活動への「参加」に中間集団が持つ役割の検討
 3.地域活動への「参加」を規定する要因

第5章 地域活動を通じた社会関係資本の醸成過程──長野県飯田市を事例として
 1.事例研究の対象
 2.事例研究の方法
 3.分館活動を通じた社会関係資本の醸成過程
 4.社会関係資本の構造的・認知的特性
 5.公民館主事の地域における役割
 6.飯田市における分館活動を通じた社会関係資本の醸成過程

第6章 学校支援を通じた社会関係資本の再構築過程──大分県佐伯市を事例として
 1.事例研究の対象
 2.事例研究の方法
 3.地域における社会関係資本再構築の過程
 4.社会関係資本の構造的・認知的特性
 5.校区コーディネーターの活動の特徴
 6.佐伯市における学校支援を通じた社会関係資本の再構築過程

終章 地域社会のつくり方
 1.本書の議論のまとめ
 2.結論
 3.本書の課題と展望


文献一覧
あとがき
索引

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Bevel

2
行政が地域社会の依存度を高めるという福祉国家の衰退という所与に対して、地域の社会ネットワークを組みなおすことで対応するという大筋は、物足りないところもあるけれど、中間集団への所属→社会的ネットワークの広がり→地域活動への参加というプロセスを事例に基づいてデータで論じているのは面白かった。公民館のような場所を作って、ミッションを与えて、人を配置すれば地域社会が作れるというのはかなり実践的な主張な気がして、このまま地域行政に持っていたら公民館の人を雇用するのではと素朴に思ってしまった。2022/01/28

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/19182298
  • ご注意事項

最近チェックした商品