定時制高校の教育社会学 - 教育システムの境界と包摂

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定時制高校の教育社会学 - 教育システムの境界と包摂

  • 著者名:佐川宏迪
  • 価格 ¥3,850(本体¥3,500)
  • 勁草書房(2022/07発売)
  • ポイント 35pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784326251599

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内容説明

戦後発足した定時制高校は当初、勤労青少年の教育機関であったが、高校教育が拡大する70年代以降、多様化する生徒の受け入れ機関となった。そこでは生徒の「包摂」を求められると同時に、教育システムに立ち上がった「境界」領域を担う存在ともなった。教師の語りから「包摂」を実践する主体に着目しつつ「包摂」の機制を検討する。

目次

はしがき

序 章 研究の目的
 1.問題の所在
 2.先行研究の検討
 3.課題の設定および分析の方針
 4.本書の構成

第1章 定時制高校の布置
 1.定時制高校の来歴
 2.定時制高校の構想と実情
 3.定時制高校ニーズ低下の背後にあった社会状況の変化
 4.結論

第2章 生徒の多様化と包摂の限界
 1.問題設定
 2.不本意入学者の増加と職業高校の布置の変化
 3.分析に用いる資料について
 4.中退率の上昇を支えた論理
 5.まとめと考察

第3章 「包摂のロジック」の転換
 1.問題設定
 2.本章の課題と分析の視点
 3.分析対象
 4.いかにして定時制教師はミッションを再解釈してきたのか
 5.まとめと考察

第4章 「包摂のロジック」の協働的構築――定着を動機づけるメディアとしての生活体験発表記録誌
 1.はじめに
 2.分析資料の選定とその特性
 3.分析の視点
 4.「包摂のロジック」の協働的構築
 5.まとめと考察

第5章 オルタナティブな「包摂のロジック」の構築――「アウトロー的」実践に正当性を付与する教員OBの語りに着目して
 1.問題設定
 2.分析の視点
 3.分析に関わる基本的情報
 4.非排除的実践を可能にする論理
 5.まとめと考察

終 章 定時制高校と「包摂のロジック」――知見の整理と考察
 1.本書の知見
 2.本書の学術的意義
 3.本書から浮上する新たな論点
 4.今後の課題

文献
あとがき
索  引
初出一覧

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