グランゼコールの教科書――フランスのエリートが習得する最高峰の知性

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グランゼコールの教科書――フランスのエリートが習得する最高峰の知性

  • ISBN:9784833423823

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内容説明

【内容紹介】
フランスのエリートが持つ知性を「歴史、宗教、哲学、文学、芸術、科学」で区分け
古代ギリシアから現代までの「リベラルアーツ大全」

エコール・ポリテクニーク、国立行政学院、パリ高等師範学校などの超一流グランゼコールで求められる教養のレベルがわかる。

シャルル・ド・ゴール、フランソワ・ミッテラン、ジャック・シラク、エマニュエル・マクロン、ジャン=ポール・サルトル、ジャック・デリダ、ジャック・アタリ、エマニュエル・トッド、トマ・ピケティ・・・・・・きら星のごとく政界、財界、官界、学会にエリートを輩出してきたが、フランスのグランゼコールと呼ばれる学校群である。ちなみに日本ではよく知られたソルボンヌ大学(パリ大学)よりも断然レベルが高く、入学するためには日本の受験以上に熾烈な競争に勝ち抜く必要がある。一言でいえば、フランスエリートの養成校なのだ。入学には、どの程度の教養レベルが求められるのか。850ページに集約したのが本書である。

世界の歴史を形作ってきたフランス知性の源を知る。

【著者紹介】
【著者】
ジャン=フランソワ・ブラウンスタン
1953年マルセイユ生まれ。プロバンス大学卒。パリのソルボンヌ大学で博士号を取得。フランスの哲学者。高等師範学校、アミアン大学などの勤務を経て、パリ第一大学教授。現代フランスの哲学、歴史、科学哲学が専門領域。哲学関連書を初めとする著書多数。

ベルナール・ファン
パリの名門校アンリ4世校に設立された「グランゼコール準備校」の名誉教授。現代史の研究者として著書多数。

【訳者】
木村 高子(きむら・たかこ)
英語・仏語翻訳者。仏ストラスブール大学歴史学部卒、早稲田大学大学院文学研究科考古学専攻修士課程修了。訳書にフェアチャイルド・ラッグルズ『イスラーム庭園』(原書房)、『地政学で読む世界的覇権2030』(東洋経済新報社)、『ユダヤ人の起源』(共訳、ちくま学芸文庫)ほか多数。本書では、序文、1章、2章、3章の翻訳を担当。

広野 和美(ひろの・かずみ)
仏語翻訳者。大阪外国語大学フランス語科卒。訳書に『フランスの天才学者が教える脳の秘密』(TAC出版)、『北欧とゲルマンの神話事典』(原書房)、リュック・ペリノ『0番目の患者』(共訳、柏書房)、ジェラール・ルタイユール『パリとカフェの歴史』(共訳、原書房)ほか多数。本書では、4章、5章、9章の翻訳を担当。

岩澤 雅利(いわさわ・まさとし)
東京外国語大学ロマンス系言語専攻修士課程修了。訳書に『「経済学」にだまされるな! 』(NHK出版)、グルバハール・ハイティワジほか『ウイグル大虐殺からの生還』(河出書房新社)、『格差と再分配』、『いま、目の前で起きていることの意味について』(以上共訳、早川書房)ほか多数。本書では、6章、7章、8章の翻訳を担当。


【目次抜粋】
序言
第1部 ギリシア
第2部 ローマと一神教
第3部 中世
第4部 ルネサンスおよび近世
第5部 17世紀 古典主義時代
第6部 18世紀 啓蒙の時代
第7部 19世紀
第8部 20世紀
第9部 21世紀
参考文献

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

spatz

14
フランスのエリートが・・・!というふうに銘打たれると、どんな層に向けてなのか、自分にはどう接したらいいのか正直わからなくなってしまうのですが。目次をみると、内容がいかに多岐にわたるかに圧倒される。 800ページごえ。これは、確かに、教科書、なのだ。 最初から最後まで通して読む必要はない、必要なときに、必要な箇所を。 筆致もわかりやすく、本棚に置いておきたい一冊。 歴史、などは特に書き手によって内容や印象が変わる分野でもあるので、日本の教科書とどう違うか、など興味深い。2023/04/20

jjm

9
拾い読み。フランスで使われている世界史、哲学、科学史等の教科書のような印象。副題にある「最高峰の知性」なのか?というと謎ではある。本書を読むことで、フランスのエリートの思考回路が理解できるとあるが、フランス人がこれらの科目をどのように習っているかというのはわかるかもしれない。「20世紀の日本の運命は外国によって左右され、国際情勢によるところ大」「日本は戦後、格安円レート、多大な復興援助、国防軍事費なしのため成功するのは当たり前、『日本の奇跡』は誇張しすぎ。真の奇跡はフランスである」なるほど、こう習うのか。2022/09/10

3
図書館本。販売時から気になっていたものの、あまりに分厚いので買うのが躊躇われ、まず図書館で借りたが、面白くてページを捲る手が止まらない。もっとじっくり読みたいので購入。自分の断片的な知識が繋がる感じがする。これを入門にもっと詳しい本にいくのもよいかもしれない。いずれにせよ、置いておきたくなる本。2023/04/14

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