内容説明
毒島城の呪
前橋城の妖
高崎城の幽
藤岡城の幻
箕輪城の奇
倉賀野城の魔
県内の城に纏わる伝奇から
縄文の土偶怪談、戦中の心霊奇談まで
群馬の歴史・史跡怪談!
縄文、古墳時代の遺跡から、鎌倉~江戸期の数々の城跡を有する北関東の雄、群馬県。
その歴史と史跡に纏わる伝奇と実話怪談を集めたご当地怪談の決定版。
鎌倉時代、毒島城の合戦に現れた白大蛇の怪(伊勢崎市)、
軍配山古墳に立つ兵たちの霊(玉村町)、藤岡城の城址に建つ小学校の怪(藤岡市)、
武将の首が祀られた神社に詣でた後に見た斬首の夢と謎の首痛(館林市)、
空襲から防空壕を守った幻の僧侶(前橋市)、
触れた者に祟りをなす長野業盛の墓他、箕輪城落城に纏わる怪異(高崎市)、
古戦場に家を建てた人の地獄の末路(渋川市)、
縄文時代に疫病を鎮めたハート形土偶の不思議な夢など収録。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
HANA
67
ご当地怪談集。実話怪談を主としているレーベルからなので、実話怪談を期待しながら読んだんだけど…。主に知られざる群馬の城の紹介で、民話と城のエピソードが中心となっていた。現代の怪談だと、城跡や古戦場で鎧武者を見たという前世紀じみたというか昭和みたいな話ばかりだし。怪談を期待して読んだんだけど、地方誌を読んだみたいな気分になる。著者各人の地元愛は感じるものの、正直このレーベルに期待している内容ではないかなあ。各著者の書きたい物とこちらの期待の乖離が激しい一冊でした。ただご当地で買うと違うと思う、感想が。2022/07/15
qoop
7
ご当地怪談の趣向のひとつに、地域の伝説を実話怪談としてアップデートして広めることも含まれているようだが、本書はそれが顕著。実話と伝説には乗り越え難い壁があると感じるが、実話怪談業界で長年続けられてきた話芸と文筆の融合が、実話と伝説をつなげるブリッジとして働いている。ただ、個人的に本書は相当極北に位置していると感じる。レーベルの枠ギリギリを攻めているのか、新しい枠組みを生み出すことにつながるのか、興味深い。2022/07/01
でぃましゅきー
1
戦国時代をはじめとした群馬の歴史がよく調べられていた。怪談は怖い話というより不思議な話という感じのものが多かったか。2022/08/04




