内容説明
「なぜ医師は、健康診断や人間ドックを受けないのか」
編集者のこんな疑問が、本書刊行の発端になりました。
彼が言うには、何人もの高名な医師たちと書籍を作ってきたけど、だれも人間ドックを受けていないし、これからも受けない、と語ったと(ちなみに、僕もそうです)。それで彼が思ったのは、医師たちは「肝腎なことを知っているのに、一般の人たちに言わないのではないか」と。結論を言えば、そのとおりです。人びとは検査や治療に関し、いろいろな重要事実を医師たちから教えてもらえずにいます。たとえばそもそも欧米には、職場での健康診断(健診)や人間ドックが存在しない、ということをご存じですか?(「はじめに」より)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ヨハネス
6
自分でも意外なことに著者初読み。かなり昔から「ガンで死にたい」と思っているので読む必要がないと思ったのか。コロナ感染を恐れ受診が遅れ、若くして(と言っても50,60代だが)ガン死した知人が二人もいるけれど。国民総死亡数が減ったのでまるでいいことのように書いている。「総コレステロール値が低いほど総死亡率は上がる」「子宮頸部の上皮内癌はウイルスによる慢性感染症をガンと強弁している」「CT検査はX線の300倍被ばく」など「医者が言わないこと」が知れたのはよかった。事前の意思表明(リビングウィル」の見本も良い。2022/07/25
コピスス
5
2月に読んだ萬田緑平氏の「家で死のう!」に通じるところがあると感じた。医師もボランティアじゃないから、やっぱりお金もうけしたいだろうしね。近藤誠氏の考えが全てではないかもしれないけど、一般的な医師の言うこと全てが正しいわけでもないかもね。2024/04/24
乱読家 護る会支持!
5
「健康診断で生活習慣病を見つけて、医師の診察を受けると早死にしやすい」 「がん検診は、がん死する人の数を減らすことが出来ない。手術すると潜んでいた転移が刺激されて暴れだし」 今年の8月に亡くなられた近藤誠先生。 多くの医師からは圧倒的に否定的な文脈で語られることが多かった近藤誠先生。 昔、「患者よ、がんと闘うな」を読んで、抗がん剤は使うまいと思った僕ですが、今は近藤先生の著作は「眉ツバ」と考えています。 コロナワクチンについても否定的でしたね。 「政策批判や陰謀論の書物は売れる」、、、ということでしょう2022/11/11
K T
3
近藤誠先生お亡くなりになってしまい寂しいです。 平易な言葉で書かれてます。 クスリ嫌いなのでがんになってもそのままでいたいです 2023/03/24
prism
2
医療業界を恐れない医師からの警鐘66 「病気」は医者がつくりだす! 「なぜ医師は、健康診断や人間ドックを受けないのか」だれも人間ドックを受けていないし、これからも受けない、と語ったと(ちなみに、僕もそうです)。医師たちは「肝腎なことを知っているのに、一般の人たちに言わないのではないか」と。結論を言えば、そのとおりです。2024/02/10