内容説明
歴史の無言の語りかけに耳をすませば、日本人の心の深淵が見えてくる。
歴史の呪縛から日本を解放し、自立自存への道を提示した名著復活!
歴史には、われわれにはまだ見えていない隠された部分がある――。
「敗戦」からすでに半世紀有余、にもかかわらず日本は依然として自己蔑視とあなた任せの敗北主義に覆われたままだ。
われわれは戦争に敗れただけでなく、戦後における戦争、言葉の戦争に敗れたのではないか。勝敗において敗れただけでなく、政治においても敗れた――このことが「敗戦」の本当の意味ではないのか。
戦勝国の言うことを聞いているような顔をして実際には言うことを聞かないナショナル・プライドの発揮の仕方というものがある。日本人はその手段として「平和憲法」と「経済力」を利用したのではなかったか。
どちらもがルサンチマンのはけ口であったがゆえに、自己制御が不可能なまでに強力でありつづけ、今も強力である。これあるがゆえに日本人は自分で自分を不自由にし、自分で自分を苦しめ、あえいでいる。
われわれはそろそろこの桎梏から自己自身を解放する必要があるだろう。歴史の無言の語りかけに耳目を開くべきときではないのか。
先の大戦から戦後史にいたる呪縛のメカニズムを解き明かし、自立自存の日本人像を提示した渾身の論考。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
tomo
14
☆☆☆☆☆ 「ご免なさい」と言って済むのは、条約違反等限られた分野だけで戦争に対する解釈は双方にいい分があり、ある段階から先は沈黙しかない、仕方ないけどそう思う。・日本が極悪犯罪国家であるという烙印を押されることで、一番救われた思いをするのはドイツ ・全面戦争という概念が出来たのがWW1以降で、それまでは王家と軍隊だけが戦う限定戦争 ・複数の国を占領する中国は、現代に残された最後の「帝国」・日本は戦後における戦争に、言葉によって敗れたのだ…どれも納得できる。加藤康子さんの解説も、とてもいい。2023/11/06
ともぞう
1
心の中にあったモヤモヤが少し解消された気がします。 解消をすすめるにはもっと知ることと強い気持ちを持つことが必要だと感じました。 たくさんの人に読んでほしいです。2023/11/28
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