雨のち晴れ - 統合失調症と闘って

著者名：大空愛

東京図書出版（2018/12発売）

• ISBN：9784862237866

内容説明

私は、統合失調症、発病してから、やがて20年になる。8回にも及ぶ入退院を繰り返し、病気と闘ってきた。精神科の病気が、現代病のようになり、「うつ病」が広く知られるようになった、昨今。「統合失調症」は、100人に1人が発病すると言われる一般的な病気であるが、まだまだ誤解や偏見が残っている。同じ病気で苦しんでいる人にエールを送るため、また、人々にこの病気を理解してもらうために綴った闘病記。

目次

発病
母の手帳から
外来通院時代
会社の実情
繰り返した転職
先生を書類攻撃
初めての入院
病状
案外楽しい入院生活
統合失調症という苦悩
障害年金
恋愛
社会復帰の支援
「みんなちがって、みんないい」
病気の公表
書くこと　他

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[でんちゅう]

図書館で数時間、時間を過ごそうと思って、闘病記コーナーで偶然手に取って読みました。統合失調症の方の体験談です。平易な文章で思いを率直に丁寧に語ってあります。１００人にひとりがかかる病気で、特別な病でないこと。そして苦しみもあるけどそれだけでない。先生、両親、友達等、交流を楽しむことも出来ること。筆者の前向きに病気をとらえる姿勢に共感できました。また同じような病に苦しむ人たちへの応援、指南書としても良い本だと思いました。

2016/08/25