内容説明
2022年2月にロシアによるウクライナ侵攻が始まって以来、日本国内でも連日その状況が報道されています。
一方で、ウクライナという国そのものについては、現在でもあまり深く知られているとは言い難い状況であることも事実です。
本書は、これまで40回近くウクライナを訪問し、ゼレンスキー大統領をはじめ多くの要人と直接対話もしてきたウクライナ研究の第一人者だけが知るリアルなウクライナの姿と、あまり知られていない日本との交流についてまとめたものです。
ウクライナ情勢を正しく理解するために必読の一冊です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
おいしゃん
25
ウクライナの指導者と著者のツーショットの嵐。戦争前までは全く馴染みない国だったが、実は「隣の隣の国」であったり、内閣の平均年齢が低くや女性比率が高かったり、携帯が各種証明書代わりになるほどデジタル化が進んでいたり、知らないことばかり。2023/07/01
fseigojp
14
東ウクライナと南ウクライナを緩衝にしたいプーチン その根底にはロシア人第一主義がある2022/08/09
謙信公
13
ウクライナ研究の第一人者が「陽気で、明るく、美味しい国」ウクライナの姿を解説。ロシアの侵攻は、NATO加盟など国際政治の背景よりも、プーチンがロシアの起源とされるキーウ・ルーシを取り戻す〈妄想の歴史観〉で自分のものにしたかっただけ、とする。クリミア侵攻から続く戦争に世界が無関心だったことが、侵攻を決断させた背景の一つかもしれない。多くの人がウクライナに関心を持ち、プーチンやロシアに対して抗議の声を上げ続けることが、戦争を終わらせる近道だと著者は信じる。最近、ウクライナ報道が格段に減っているのが気にかかる。2024/09/25
🍭
7
図書館本、2022年発行。ロシアのウクライナ侵攻の背景情報やウクライナ国内の政局、政治史をまったく知らない状態で読んだので、実地で政治たちと会って印象を書き残している本書はなかなかの妙味があるのではないでしょうか。章の終わりにトピックごとの参考図書の案内もあり、初心者にこそおすすめできるウクライナ本だと思います。マイダン革命(EU連合協定を拒否し、親ロ路線で主導したことによって起きた反政府デモ)のことは当然知らなかったので、欧州・東欧の現代史にも触れてみたいと思う内容でした。2024/06/13
田中峰和
7
民主主義国家にとって、プーチンは独裁者以外の何者でもない。大学教授で35回以上ウクライナを訪問している著者がウクライナ贔屓になるのは当然だ。ウクライナの有力政治家たちと面識のある著者だが、彼らのほとんどは風見鶏のように右や左に方向を変える現実的政治家たち。第二次大戦時にドイツ側についたことがあるのも弱小国としてしかたない。それをいまだにナチを撲滅するような発言のプーチンの方が異常だ。政治経験のないゼレンスキーを軽く見過ぎていたのがプーチンの失敗。ロシア語が母語のゼレンスキーはウクライナ語をおぼえたらしい。2024/01/03
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